ALFEX
(日本)
「4carat」(98年作)
1.Reveal 2.夏の魔法 3.逢いたくて・・・ 4.Angel 5.Wind of Heart
女性4人組ロックバンドのミニアルバム。
11年1月6日のDiaryで記した、15枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、80年代に活動していたインディーズのレディースバンド
「WENDY」の村野麗羅(Vo.)と大沢洋恵(Ba.)が、バンド解散後の95年に
新たなメンバーと共に結成。東京都内のライヴハウスを中心に活動を展開し、
98年に今作をリリースするも、翌99年に活動休止に至っている。
楽曲の音楽性は、J-POPなROCK/POPSであるが、
ネットではハードポップのバンドとして紹介されていた。
「煌びやかなヴォーカル&ハーモニー、清涼感に満ちたメロディー、
躍動感溢れるサウンド、歌謡曲とロックのテイストを程良くブレンドした
ポップでエネルギッシュな楽曲を聴かせてくれ、
初期のPRINCESS PRINCESSを思い出させる」
音楽性に関しては上記の様に紹介されていたけど、
個人的にはJ-POP以外の何物でもないモノにしか感じられなかった。
1曲目はハードロック寄りのギターリフが聴け、勢いの有る疾走を展開。
途中で疾走しつつメロウに聴かせてサビへと到るが、あまりサビっぽくなく、
通過点みたいな感じだな。間奏では哀愁を含んだギターソロを弾き回して
ロック者にアピールし、良い感じだ。また、バックのDr.が
動的で存在感が有り、ギターソロとの絡み具合もなかなかに良い。
2曲目はイントロこそDr.とGt.のカッコ良い絡みが聴けるのだが、
曲本編に入るとどポップでライトな曲調になってしまい、ちとガッカリだ。
間奏のギターソロは叙情的で良いな。
3曲目は歌謡バラード。Key.がアトモスフェリックな役割を果たしている。
歌メロやKey.にはバラード的な湿っぽさが有るものの、バンドサウンドは
終始大人しい訳ではなく、割と自己主張しているな。特にGt.が。
で、この手の歌謡バラードのお約束と言っても良いのだが、
間奏のギターソロがなかなかに良いのう。叙情的で。
4曲目は躍動感有るリズムが展開するダンサブルな曲で、今作当時には
割と有りがちな曲調だな。ちょいとアニメソングっぽい感じもする。
ラストの5曲目はポジティヴかつキャッチーなロックチューンで締めだ。
1曲目こそハードロック要素を感じさせる所が有り、これならまだ次曲に
期待出来そうだと思えたのだが、その後が全て典型的なJ-POPだった。
J-POPに対して、それなりの懐の広さを持っている馬徳だが、
今作は少々ポップさの許容範囲を超えてしまっている。
しかし、この音楽性がレコード会社の意向ではなく、バンドがVo.の声質に
きちんと向き合った結果だというなら、その辺は評価出来るな。
何故なら、Vo.の村野嬢がかつて活動していたバンドWENDYは
80年代のジャパメタの範疇で語られているのだが、彼女の声質は
モロにライトなJ-POP向きで、「この声でよくHR/HMモノを
やって来れたもんだなあ・・・」と思わざるを得ないから。
評価 73点
1がオススメだ。