新井裕子
(日本)
「あの空の向こうに」(02年作)
1.あの空の向こうに 2.true days 3.talk about us 4.Undivided Heart
5.あの空の向こうに(Instrumental) 6.あの空の向こうに(Acoustic Version)
東京都出身の女性歌手のシングル。
某複合量販店にて、レンタル落ちで50円で販売されていたので購入してみた。
「あどけないホンワカ・フェイスが魅力の実力派シンガー」。
ネットで調べた所、上記の様に紹介されていた彼女は
97年にオーディションで最優秀賞を受賞。デビューのきっかけを掴み、
99年にデビューを果たしている。その後、歌手活動を休止し、
06年から某ヴォーカルスクールの基礎歌唱トレーナーを
務めていたが、現在(10年12月)の動向は不明だ。
楽曲の音楽性はJ-POPなROCK/POPSである。
鐘のSE、Vo.に始まり、バンドサウンドとストリングスが登場。
旅立ちを祝福する様な雰囲気で始まる1曲目。
憂いを帯びた歌メロは何処かで聴いた事が有る様な気が・・・。
ブリッジから曲調はポジティヴになっていき、明るさ溢れるサビへと到る。
憂鬱さを放つギターリフで始まる2曲目はミドルテンポ曲。
Ba.が前面に出ていて、その低音のトーンが浮遊感を感じさせ、
叙情的なGt.と絡んで何処か情緒的でもある。Dr.は打ち込みだ。
曲展開は1曲目と似た様なモノだが、こちらはサビに憂いを含んでいて
明るくなりきらない。
3曲目はアコギのメロディーに乗せて歌い上げるスロー曲。途中でアコギが
もう1本加わり、淑やかさの感じられる哀愁メロを奏でると
雰囲気がシリアスなモノになる。
4曲目はミドルテンポ曲。淡い暖かみが感じられるも憂鬱さを纏った、
都会感の有る日常的メロディーの曲なのだが、サビメロは
何処かで聴いた事が有る様な気が・・・。
ラストの6曲目は1曲目のアコースティックver.。
これはこれで違った味わいが有って良しだな。
楽曲は歌謡ポップスが好きなリスナー向けのモノだな。上記の様に
何処かで聴いた事が有る様な気がする部分は有るものの、
出来は良く、捨て曲も無い。個人的にはアルバムを聴いてみたいな。
短所を挙げるとすれば、彼女の声質が特に珍しくもないというか、
他にもこういうの居たよな、という感じのモノである事かな。
評価 70点
1,2,3,4,6がオススメだ。