BEROTECS
(日本)
「SONNY'S GUINNESS」(99年作)
1.GUINESS BOOK OF RECORD 2.MIMOSA 3.TROCHE(インスト) 4.TACOS DEL AMIGO
5.LESS COMPELOR 6.PLANETARIUM(インスト) 7.EAGER 8.MELON
9.HOUTE(インスト) 10.M.T.F.
3人組ロックバンドの2ndアルバム。
09年2月21日のDiaryで記した、32枚購入した内の1枚である。
95年に結成されたオルタナ系のギターロックバンドで、「GO!GO!7188」と
同じ女2人男1人のメンバーで構成されている。
商品の帯を見ると、
「爆音が渦巻く究極のラウドミュージック」、などと記されていたので
期待して購入したのだが、サウンドプロダクションが悪いため、
それなりのラウドさに仕上がっている。それはまあ、許せる。だが、
問題なのはVo.だ。ハッキリ言ってど下手で、エモーションも薄く、
メロディーにマッチしてないため、バンドの足を引っ張る最大の要因に
なっている。でもって奥に引っ込み気味のプロダクションがそれを尚更
悪化させている。どんなに良い曲作ったって、
Vo.を生かすも殺すも曲しだい。
曲を生かすも殺すもVo.しだいなんやぞ。
とはいえ、Vo.は酷いが曲はそんなに悪くない。
1曲目は走曲。ノイジーで荒々しいギターサウンドがアグレッシヴだ。
2曲目は内生的なミドルテンポ曲。何処か病んでる様な感じのこの雰囲気は
「HEAD PHONES PRESIDENT」の曲に通じるモノが有ると思う。
3曲目はノリの良い変化球的走インスト曲。
4曲目は悪魔の囁きによって生じた心の葛藤を表現した様な
内生的メロディーから、活動的な明るい曲調へと展開するアップテンポ走曲。
身体を動かしたくなるグルーヴ感が有る。
7曲目は陰鬱なフレーズのリフが印象的なミドルテンポ曲。
8曲目は哀愁混じりの黄昏た感じのメロディーにバンドサウンドが加わる
ミドルテンポ曲。個人的にはバンドサウンド要らんなあ。黄昏メロだけで
歌い回しても悪くないと思うんだけど。
ラストの10曲目はグルーヴィーな走曲。身体を動かしたくなる様な
グルーヴィーさは良いんだけど、肝心のメロディーが弱いのがなあ・・・。
楽曲に合ったVo.とメロディーの強化。大小の差は有れど、
グルーヴ感の良さは十分なので、それさえ克服出来れば
高評価を出せる存在になれるだけのモノが有ると思う。
評価 60点
1,3がオススメだ。