BLINDMAN

(日本)

「BLINDMAN」(01年作)

1.The Way to the Hill  2.Prison of My Mind  3.Another Tomorrow  4.Promise

5.Gaze Into Your Eyes  6.The Reckless Way  7.Ready to Fight  8.Cold Wind Blows

9.Tears  10.Beat of My Heart  11.The Sun will Shine

メジャーデビュー作である3rd。

BLINDMANでは最初に購入したアルバムである。

日本のハードロック界においては貴重な存在だと言える彼等だが、

シーンの若手の中で一歩先を進む「陰陽座」「GALNERYUS」

2本柱からは大きく遅れを取ってしまっている。

まあ、一度解散して間が空いてるから仕方無いと言えば仕方無いのだが・・・。

元々、音楽誌「FOOL'S MATE」で彼等の記事を目にした事が有ったので

名前は知っていたのだが、当時はそれっきりだった。

馬徳が愛読している音楽誌「ロッキンf(現We ROCK)」付録CD

収録されていた"Waiting For The Day"の出来が良かったので、

中古屋を探し回ってようやく見付けたのが今作だ。

何気にHR/HMの有力なレコード会社へと成長してきている

KING RECORDSNEXUSレーベルからのデビューである。

90年代中期、俗に言う「オタク」かなり近かった馬徳からすると、

KING RECORDSはアニメ系のレコード会社というイメージが強く有り、

まさかこのバンドもアニメの主題歌を担当しているのでは?

と、気になったのだが、ネットで調べた所、そういう事は無い様だった。

ああいうのは歌謡ロックバンドダンス系歌謡ユニット辺りに

やらせておけば良い。モロにロックな曲だと

その作品の雰囲気にまるで合わない事が多いのだ(経験談)

・・・前置きが長くなってしまったが、肝心のアルバムの話に戻ろう。

歌詞は全篇英語。発音に関してはさっぱりわからないので却下

楽曲は全体的にメロディアスキャッチーハードロックであるが、

それはハードロック的なキャッチーさであり、J-POP臭さは薄い。

近いバンドでは、再結成後の「ANTHEM」

「CONCERTO MOON」辺りだろう。

ANTHEMのアルバム、「SEVEN HILLS」「OVER LOAD」

気に入った方はきっと楽しめるはずだと思う。

1、2曲目は疾走曲。Gt.のイントロが格好良い2曲目はこのアルバム1番のお気に入りだ。

4曲目は哀愁のギターソロによるイントロから始まるミドルテンポ曲。

この曲はKey.の影響か、部分によっては歌謡POPSみたく聴こえる。

英語詞だからすぐに気付かなかったけど、

日本語詞だとそれらしく聴こえるんじゃないかな。

5曲目はアップテンポ曲。インディーズ時代の曲のリメイクだ。

7曲目は疾走曲。ザクザクしたギターが突っ走る。この曲が1番疾走度が高い。

8曲目は、ドラマティックな哀愁のミドルテンポ曲。

間奏のギターソロが良い演出をしている。

Vo.の高谷 学の声質は、野太く、かすれた感じの声。

初めて聴くタイプの声なので、他に例えるヴォーカリストが思い付かない。

自分は特に気にはならなかったが、好みは分かれてしまうかも。

あと、疾走曲といっても、メタル的な疾走曲ではないので、そんなに速くはない。

アルバムの「核」となる曲は無いものの、アルバム全体の質は高い方だ。

評価 78点

1,2,5,7,8がオススメだ。

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