BUCK-TICK
(日本)
「月世界」(98年作)
1.月世界 2.My baby Japanese. 3.無知の涙 HOT remix#001 for B-T
群馬県出身の5人組ヴィジュアル系ロックバンドのシングル。
BOOK-OFF某店にて、中古で50円で販売されていたのを購入した。
80年代から現在(10年12月)に至るまで、一度もメンバーチェンジを
行なう事無く活動を続けており、現在活躍するバンド、アーティスト達に
多大な影響を与えてきたバンドである。
パブリック・イメージとしての音楽性はヴィジュアル系の源流と
言えるニューウェイヴであるが、彼等は長い活動の中で
独特のポップセンスとダークな世界観を掘り下げていく一方、
ブレイクビーツ、ドラムンベース、エレクトロニカ等々の要素を
取り入れ、そのサウンドを大きく変化させている。
Vo.櫻井敦司の歌詞は実存主義の小説の影響を受けている
感じのモノが多いのだそうだ。
ちなみに、今作購入の経緯はというと、馬徳がまだアニメ好きで
某複合量販店で未見の作品をレンタルしまくっていた時代に
巡り合った某作品のOP曲に今作の「月世界」が起用されていて、
それを気に入ったからである。
で、気に入った1曲目の「月世界」は闇に蠢く様なスローチューン。
怪しさと妖しさが混在する退廃的にダークな雰囲気を持ち、
ゆっくりと、坦々と、時に怪しく歌い上げるVo.と絡んで
何処か美が感じられるのだ。
2曲目はダークかつヘヴィなインダストリアル系スロー曲で、
ノイジーだったりテクノっぽい所も見せる。Vo.は加工されている。
3曲目はつまらんリミックス。
デジタル路線のROCK/POPSを好まないリスナーには
縁の無い音楽性かも知れんけど、それでも1曲目はオススメ出来るので
興味が有ったら音源を探してみて欲しい。
評価 57点
1がオススメだ。
「残骸」(03年作)
1.残骸 2.GIRL
群馬県出身の5人組ヴィジュアル系ロックバンドのシングル。
TVの音楽チャンネルで流されていたPVを見て気に入ったので、
某複合量販店にて、レンタル落ちで100円で販売していたのを購入した。
今作ではBUCK-TICKのパブリック・イメージに近い音楽性へと
シフトチェンジしており、エレクトロニカ方面に傾倒していた事に
落胆したファンも安心出来ると思うぞ。
1曲目は妖しく、ダークで勢いの有る走曲。バンドサウンドが前面に出ており、
ツインギターによるギターリフがバンドサウンドと絡んで良いフックと
なっているな。Vo.の退廃感有る歌い回しも良い仕事をしており、
バックでは電子音(多分)がアトモスフェリックっぽさを出している。
2曲目は明るめでポップ寄りの曲調ながら、何処か退廃感が
感じられるメロディアスなミドルテンポ曲だ。
おそらく、彼等の王道と言えるであろう1曲目は強くオススメ出来る。
個人的にはロックはバンドサウンドで聴きたいので、先にレビューした
上記の「月世界」と音楽性を比べれば、こちらの方が好印象だ。
今作の様な音楽性で制作したアルバムを聴いてみたいな。
評価 62点
1がオススメだ。