BUNGEE JUMP FESTIVAL

(日本)

「CAPTAIN PAPA」(00年作)

1.ブルース・ウェード・シューズ  2.Beautiful World  3.From here, so far...  4.テレサ

5.揺れているもの  6.四万十川  7.西荻アウェイ

東京都出身の3人組ロックバンドの1stミニ。

10年6月12日Diaryで記した、15枚購入した内の1枚である。

ネットで調べた所、96年に前身のバンド「THE SPLASHERS」を結成。

当初は4人編成であった。以後、バンド名は「チョロQ」「タカノツメ」

改名を経て、97年に「BUNGEE JUMP FESTIVAL」へと

改められると同時にスリーピース編成となる。

吉祥寺高円寺西荻窪下北沢等でライヴ活動を展開し、

初期パンクの精神を受け継いだ感情剥き出しのライヴには定評が有ったそうだ。

バンドはその後、05年に解散へと至っている。

彼等の魅力は疾走感溢れるパフォーマンス

町田直隆(Vo./Gt.)の歌の説得力ストレートなメッセージ

そして真摯な姿勢にあるという。

ネットでは楽曲の音楽性に関して、

メロディックな楽曲をこれでもか言わんばかりの

ハイスピード & ソリッドな音の塊で叩き付けるギターロック」

と紹介されていたが、個人的には

エモーショナルかつパンキッシュなロックと解釈している。

1曲目はジャミングなGt.に始まり、リズム隊が加わってドライヴ感有る

疾走を展開。コーラスが顔を出し、Vo.と共に曇天の様などんよりとした

暗めの雰囲気を演出する。疾走感は十分でこのまま疾走していくのかと思えば

歌メロに入るとテンポダウン。雰囲気も幾分明るくなる。途中からテンポが上がって

サビで再び疾走だ。何となく盛り上がりきらない印象が有るけど、

起伏に富んだ曲展開はなかなか良いと思う。

2曲目は殺伐とした雰囲気を醸し出す攻撃的なギターリフに始まり、

リズム隊が加わって雰囲気を濃くしたダークドライヴ感有る疾走を展開。

このまま疾走していくのかと思えば、歌メロに入ると雰囲気は明るくなり、

メロディックな疾走を聴かせる。ちょいとキャッチーさも有るかな。

途中、最初のダークなパートがちょっとだけ顔を出したりと、変化を付ける事に

よってメリハリ、というか聴き手を飽きさせない曲展開にしているな。

曲終盤ではギターソロが聴けたり、バンドアンサンブル短いながら

楽しむ事が出来るぞ。

3曲目は前面に出たBa.ブイブイ言わせてグルーヴを放つミドルテンポ曲。

Gt.ハード寄りのと軽いサウンドの2種類を使い分ける事によって

ハードな曲調とポップな曲調が移り変わる様な感じを与えているな。

まあ、どちらにせよ、進行具合はメロディック力強いぞ。

4曲目は何かの笛系楽器に始まり、バンドサウンドがミドル〜アップテンポで

パワフルかつメロディックに、そしてエモーショナルな展開を聴かせる。

5曲目はちょいと叙情的Gt.のイントロに始まり、バンドサウンドが登場して

淡々とした進行を展開。途中から盛り上がってメロディックになる。

聴き所のサビはちょいとコミカルな感じのポップメロでキャッチーだ。

6曲目はバンドサウンドがグルーヴィーに展開し、Key.メロディックに彩る。

途中からアップテンポで進行し、ポップなサビへと到る。

間奏ではKey.も加わってのバンドアンサンブルを楽しめよう。

ラストの7曲目はエモくパンキッシュ勢いの有る疾走チューン。

ちょいとドラマティック青春臭さが有るけど、青春パンクみたいなのとは

別モノである。勿論、こちらの方が好感触だ。

曲の最後にシークレットでお遊びの様な演奏や会話が収録されている。

割とハードさの有るバンドサウンド、適度にメロディックポップなメロディー、

聴き手を飽きさせない曲展開と、楽曲には好印象の部分が多く

良いのだが、残念な欠点としてVo.が挙げられる。

サウンドプロダクションでの問題なのか、それとも元々の地なのか、

バンドサウンドに対してパワー不足を感じてしまうのだ。

特に車内で聴いてる際が顕著だ。エンジン音静かな方である

馬徳の愛車ミラでも感じてしまうのだから。車内で聴くには向かないわ。

この欠点さえ無ければもっと上の評価を出していたと思う。勿体無いね。

評価 82点

全曲オススメだ。

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