CLOCKWISE
(スウェーデン)
「naive」(98年作)
1.Millennium kick off 2.Scenario from a beach 3.Supernatural 4.Castles in the clouds
5.Missing the Walrus 6.Too late for love 7.Forever blue 8.Number one
9.the tales of king Solitude 2:3
FORTUNEのベニー・スドベリのソロプロジェクトの2nd。
09年2月21日のDiaryで記した、32枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、スウェーデンのハードロックバンド「FORTUNE」の
ベニー・スドベリ(Vo./Key.)が、自分の追求したい方向性へと向かうために
立ち上げたソロプロジェクトである。
楽曲の音楽性は、北欧らしい透明感と叙情性、哀愁を備えた
メロディアスハードである。
1曲目はミドルテンポ曲。Gt.のリフとBa.のグルーヴでもって
ヘヴィで力強い進行ながら、Key.が爽やかさと透明感を演出。
何処か漂う様な感じが有る。サビは深みを感じさせる叙情メロだ。
ベニーのVo.も結構良い声してるじゃないか。
2曲目は哀愁と深みを感じさせる透明感の有るメロディーという水に
注がれる様に奏でられるGt.の叙情的な音色が美しい。
日の光に心地良く照らされる様なサビも良いぞ。
3曲目。バンドサウンドはグルーヴィーで力強い進行を展開。
アグレッシヴにも感じられるな。それに絡むKey.がドラマティックさを
加味する。到ったサビは悲壮にエモーショナルな盛り上がりを聴かせる。
4曲目はちょいとアメリカン寄りな感じのヘヴィ&グルーヴな
力強い進行を展開。サビもドライな感じだが、弾き回されるGt.の
ミステリアスに叙情的な音色がドラマティックだ。
5曲目は憂いや焦りを感じさせるドラマティックなメロディーの
ミドルテンポ曲。ヘヴィで力強いバンドサウンドがメロディーの逆境感を
強く感じさせる役割を果たしている。
6曲目。静けさを感じさせるアコギの始まりから、ストリングス、
バンドサウンドが加わり、Ba.が重い雰囲気を醸し出す。
メロディーは寂しげで物悲しいモノへと展開し、到ったサビが聴き所。
切ない哀愁メロがメロディー派の琴線に触れる。
7曲目は神々しい程に明るく、爽やかながら黄昏た感じの哀愁も
感じさせるミドルテンポ曲。
8曲目はリズム隊のリフを軸に進行するミドルテンポ曲。何て言うか・・・
7曲目の別versionみたいな感じの曲だな。
ラストの9曲目は冬の様な冷気を感じさせるファンタジックパートで
しばし進行し、途中で苦境に立たされた様な雰囲気の逆境パートに
展開する。叙事詩の様な曲と言えば良いかな。
前作の1stがかなり良い出来だった様で、ネットだけでなく
HR/HM誌「BURRN!」でも90点の高評価を得ていた。だが、今作では
方向性が変化した様で、ネットでも雑誌でも評価は程々なモノだった。
馬徳自身は1stは未聴なので比較の仕様が無いのだが、
個人的には結構良い出来だと思うのでオススメするぞ。
最後に、
馬徳は北欧モノは数多く聴き込んではいないので、そのメロディーの
素晴らしさ、美しさをよく分かっているとは言えません。
「北欧モノの真髄を味わいたけりゃコレを聴きな!!」
というのがあればメールでオススメ頂ければ幸いです。
メジャー、マイナーは問いません。
・・・まあ、出来ればマイナーな方が嬉しいですけど。
評価 83点
1,2,3,4,5,6,9がオススメだ。