DEPARTURE

(アメリカ)

「CORPORATE WHEEL」(02年作)

1.Listen To What I Say  2.Corporate Wheel  3.Sacrifice  4.Time

5.Down On My Knees  6.Every Man  7.Giving Me A Reason  8.Comin' My Way

9.Fallin' From The Sky  10.Hallowed Ground  11.Look In Your Eyes

3rdアルバム。

「メロディアスハード」のバンドというと、日本のHR/HM好きのリスナーは

「FAIR WARNING」を思い浮かべる人が多いのではないだろうか?

馬徳自身、このジャンルで初めて購入したバンドはFAIR WARNINGだった。

で、メロディアスハードにも興味を持つ様になり、今作に出会った。

レーベルが「AVALON」だったので、期待も大きく聴いてみたのだが、

思った程満足させてはくれなかった。

楽曲はメロディー面に少し寄り過ぎ力強さが物足りない

ソフトなハードロックという印象を受けた。単にメロディー重視のリスナーなら

良いと思えただろうが、馬徳みたいにメタルの底無し沼片足突っ込んだ様な

ハードさも求めるリスナーには受け辛い所が有るかもしれない。

アルバムを出すごとにVo.が変わっているそうで、今作でもVo.が変わっている。

今作ではリリース当時36歳無名の新人ティモシー・ルイスがVo.を務めている。

「JOURNEY」のスティーヴ・ペリー似の声質の持ち主である。

1曲目は明るく爽やかなミドルテンポ曲。メロディーは良いのだが、

ハードさが足りない分、イマイチ満足出来ない。イントロからして

ショボかったので、そこで決まってたのかもな。

2曲目はアップテンポ曲。出だしからキャッチーなメロディーが聴き手を惹き付けて

歌メロに入る。サビ前の伸びやかなVo.綺麗で凄く良い。

目を閉じて聴き入ると眩しさを感じる。

4曲目は叙情的なバラード。個人的に今作一番のお気に入り。

曲の出だしから何か胸に来るモノが有り、在りし日の思い出に

想いを馳せる様な雰囲気に浸れる優しさ感動に溢れたメロディーは

メロディー派リスナー必聴の1曲と言えよう。一つ欠点を挙げるとすれば、Vo.

少し奥に引っ込んだ感じなのが残念。もう少し前に出してくれればもっと良かった。

6曲目はドラマティックなミドルテンポ曲。

Gt.が良い仕事をしていて、放たれるサウンドに良いフレーズが多い。

8曲目はミドルテンポ曲。大陸的な広がりを感じさせる曲だ。

10曲目はミドルテンポ曲。曲の雰囲気から、昔のアメリカンドラマに有った

線路を歩く光景が思い浮かぶ(「スタンド・バイ・ミー」だったかな?)。

・・・まあ、実際のドラマと比べりゃ全然合ってないかもしれんけど。

正直、微妙なアルバムだ。今だに(08年12月)手元に残すか売り払うか迷ってるから。

評価 72点

2,4がオススメだ。

Review TOPへ戻る

TOPページへ戻る