Everlast
(アメリカ)
「Whitey Ford Sings The Blues」(99年作)
1.The White Boy is Back 2.Money(Dollar Bill) featuring Sadat X 3.Ends 4.What It's Like
5.Get Down 6.Sen Dog(SE) 7.Tired 8.Hot To Death 9.Painkiller 10.Prince Paul(SE)
11.Praise The Lord 12.Today(Watch Me Shine) featuring Bronx Syle Bob 13.Guru(SE)
14.Death Comes Callin' 15.Funky beat featuring Casual and Sadat X 16.The Letter
17.7 Years 18.Next Man 19.What It's Like (live version/ボーナストラック)
元「HOUSE OF PAIN」のMCのソロ作の2nd。
09年7月18日のDiaryで記した、約30枚購入した内の1枚である。
3人組HIPHOPユニットHOUSE OF PAIN。そのリーダーであり、MCだった
Everlastことエリック・シュロディー。今作は彼のソロアルバムである。
「HIPHOP」。
馬徳の様なロック者にとっては「敵」と言っても過言ではない(個人的見解)
だろうこのジャンル。個人的にはどれもこれも同じに聴こえるので、
今後の人生においても・・・てゆーか、多分、本気で聴き込む事は生涯無いだろうな。
じゃあ何で今作を購入したのかというと、商品の帯に、
「マイクロフォンをギターに持ち替え、(略)Everlastが歌う
ヒップ・ホップ世代のブルース。」と記されていたからだ。
この文章から、「HIPHOPは止めて、ロックでやっていくのか?」と思った。
ジャケもそれっぽい感じが有ったので、期待を持って、今作を新古品で
100円で購入したのだが、結果はあっさりと裏切られた。
2曲目から早速、普通にヒップホーーーップですよ。
そりゃ、ジャイアンツが指名してくれる事を期待していた清原の如く、
勝手に期待したのは馬徳の方だけどねえ・・・。
泣く清原に対し、母親が、
「アンタが勝手に惚れて、勝手にフラれたんやないの(略)」
と言ったエピソードが思い浮かんじまったよ。
しかし、3曲目はアコギの奏でる音色に乗せて歌い上げるロックな始まりで、
やっぱりロックか!?、と一瞬期待したものの、アコギを主旋律とした
レイドバックしたロックにヒップホップのリズムが加わった曲となる。
これは馬徳でも受け入れられたのだが、やっぱり普通にロックして欲しいわ。
4曲目は3曲目同様、ヒップホップリズムは有るものの、こちらは哀愁を含んだ
カントリー風さすらい調の曲で、聴き慣れたら割と良い感じに思えた。
5曲目は4曲目に近い感じなのだが、ラップ歌唱が前面に出て聴く気が失せる。
しかし、一度は通して聴くのが作品に対する礼儀というもの。
・・・なので我慢して聴く。メロディーは叙情性を含んでて悪くないんだけどね。
SEの6曲目に続いて7曲目からはまた普通にヒップホーーーップ。
ああ、飛ばしてしまいたい・・・。
8曲目はエッジの効いたギターサウンドが出て来て、このままアグレッシヴな
展開へと進むのか?と期待するものの、ミドルテンポで進行する。
インダストリアルっぽくてダークな雰囲気が有り、悪くないな、と思ってたら
途中からあまり好みじゃない曲調へと変わってしまう。・・・残念。
9曲目。再び普通にヒップホーーーップ。でもってSEの10曲目に続いて
11曲目は電子音(多分)が不穏な雰囲気を作り出すけどやっぱり
ヒップホーーーップ。でも、この電子音(多分)はロックでも使えそうだな。
12曲目でロック曲に戻る。3曲目に近い雰囲気だが、
寝転がって星空でも見上げている様な光景が思い浮かぶな。
部分的に加わるGt.が妖しさを出しているのもなかなか良い。
13曲目がまたSEで続く14〜16曲目はヒップホーーーップ。
16曲目はピアノによるリフを主旋律に進行するぞ。
17曲目はジャズっぽい曲調でバーの様な雰囲気のミドルテンポ曲。
部分的に加わるホーンセクションも雰囲気を助長していて良いな。
本編最後の18曲目はヒップホーーーップ。
ロック曲の出来は悪くなく、アメリカンロック好きにオススメ出来るのだが、
個人的にはどうでもいい方のヒップホップ曲の割合が
ロック曲より上というのが不満なんだよねえ・・・。
マイクロフォンをギターに持ち替えたんじゃないの?(上記参照)
評価 30点
4,12,17がオススメだ。