FAIRY FORE

(日本)

「LOOP」(00年作)

1.Ring  2.CHILD OF WIZARD  3.SWEET-ness  4.パズル

5.Shooting Star  6.Not' gonna LOOSE  7.CHAOS

4人組ヴィジュアル系ロックバンドのミニアルバム。

09年11月7日のDiaryで記した、49枚購入した内の1枚である。

ネットで調べた所、94年に前身の「FIR〜REFORLE」が結成され、

東京横浜を中心にライヴ活動を展開。00年に「FAIRY FORE」へと

改名され、01年にエイベックスからメジャーデビューを果たした。

03年の契約満了を機に所属事務所からも離れ、インディーズでの

活動に戻り、05年に解散に至っている。

メジャー在籍時は所属していたエイベックスの影響か、

ポップキャッチーかつダンサブルなロックを演っていた。

ハッキリ言ってセルアウト以外の何物でもないのだが、

Vo.の現王園崇のの有る声質との相性は良かったので、あながち

悪い方向に進んだとばかりは言えないと思う。

今作では漂う様に叙情的重みの有るヴィジュアル系ロックが聴ける。

1曲目はミドルテンポ曲。歌メロはGt.不穏ながら透明感の有る

雰囲気を演出。途中からバンドサウンドが目立ち、力強く進行し、

到ったサビは漂う様にメランコリックな哀愁を感じさせる。

電子音(多分)がハエの様にブゥ〜ンと飛んでいる2曲目は

ベースリフが暗さ不穏さを演出。Gt.の弾き回しが緊張感を感じさせ、

シリアスかつドラマティックな疾走を展開する。

到ったサビは叙情的にメロウで、透明感が有る。

3曲目のアトモスフェリックな走曲ではGt.が頑張っている印象が有るな。

メロディアスにライトだったり雰囲気を助長したり、

叙情的だったり、力強くとね。間奏のギターソロも悪くないし。

ギターソロで始まる4曲目はハードロック寄り重量感有る

バンドサウンドを間奏等で叙情的に妖しく聴かせ、歌メロは

何処かコミカルさが感じられるな。間奏のギターソロは雰囲気を

助長すると同時にエモーショナルでもある。

Vo.Gt.のアルペジオによるメロウな始まりの5曲目は少々前面に出た

Ba.低音淡い音色で奏でられるGt.雰囲気を演出する叙情的な走曲。

6曲目はヴィジュアル系っ気の薄いバンドサウンドが聴けるも、歌い回しが

ヴィジュアル系なので結局はあまり変わってない印象の走曲。

ラストの7曲目はライトにメロディアス叙情走曲で締めだ。

バンドサウンドには厚み足りないし、楽曲ももっとイケるだろう

思える出来のため、全体的な評価としては標準なのだが

メロディーセンスは良いモノを持っていると思えた。

この先に期待を抱く事が出来るんだけど、メジャーでの音楽性の変貌

知っているので残念としか言い様が無いわな・・・。

評価 76点

1,2,4,5,7がオススメだ。

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