Fool's Garden
(ドイツ)
「DisH OF thE DaY」(96年作)
1.ordinary man 2.meanwhile 3.lemon tree 4.pieces 5.take me 6.wild days
7.the seal 8.autumn 9.the tocsin 10.finally 11.one fine day
12.awakenings(ボーナストラック) 13.man in a cage(ボーナストラック)
14.careless games(ボーナストラック) 15.cry baby cry(BEATLESのカヴァー/ボーナストラック)
2ndアルバム。
09年11月7日のDiaryで記した、49枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、91年に結成された5人組バンドで、本国のドイツでは
かなりの知名度を得ており、欧州各国でも成功を収めているとの事だ。
しかし、日本ではマニアな洋楽ポップスファンの間での局部的な
人気に留まっている様だ。
楽曲の音楽性はミドル、スローテンポのメロディアスなROCK/POPSである。
メンバーは「BEATLES」が大好きだそうで、楽曲にはその影響が
感じられる作風となっている。勿論、彼等なりのサウンドとポップセンスで
味付けされているけど。
個人的には2、6、7、9、10曲目が気に入った。
2曲目は穏やかな日常的雰囲気で進行。澄んだ感じが加わる
サビでは大空を思わせる広大さが有るな。
軽やかでノリ良いバンドサウンドとピアノが聴ける6曲目は
楽しい休日の光景を描いている様な爽やかなミドルテンポ曲だ。
BEATLESの様なコーラスも聴け、それがまた良い味出してるぞ。
7曲目はKey.(多分)が情緒的な叙情性を感じさせ、
線の細いGt.(多分)のリフがバックで奏でられるサントラっぽい曲調で進行。
徐々にバンドサウンドが目立ち、歌モノらしくなっていく。
途中からギターサウンドが力強いモノになり、逆境メロへと展開する。
でも曲調は(始めとは違う感じで)サントラっぽくなっていく。
といったプログレっぽい感じの曲だ。
9曲目はピアノが奏でるメロディーにストリングスが絡むバラード。
ピアノのメランコリックかつドラマティックなメロディーからは
失ったモノの大きさに打ちひしがれている様な光景を想起させられ、
そのメロディーに絡む壮麗なストリングスがドラマティックさを強調する。
良い仕事してるな。Vo.の歌唱も情感が込められていて良いぞ。
穏やかで暖かみの有る10曲目は、何処か醒めた感じも有るけど、
空というか、空気中を漂う様な浮遊感に脱力を誘われてしまうな。
力を抜いて聴き入る事が出来る曲さね。
個人的にはBEATLESより好感触だった。捨て曲は無いが
キラーと言える曲も無い。でも、1曲1曲の質は高いと思う。
欠点としては、似た様な雰囲気の曲が多く、メロディー面で
多様性に欠ける印象を受けたので、延々と同じ様な曲を聴かされている様に
感じられるかもしれない。少なくとも、馬徳にはそう感じられたので
イマイチのめり込めなかった。
1曲1曲は悪くなく、時に良いだけに残念だな。
評価 68点
2,6,7,9,10がオススメだ。