合体ロボ

(日本)

「合体ロボ」(不明)

1.なんでもできる  2.ケチャップ  3.エモ  4.きれいな心

5.オレンジ色  6.たのしみ  7.てんねん

3人組ロックバンドのミニアルバム。

BOOK-OFF某店にて、中古105円で販売されていたので購入してみた。

ネットで調べた所、「ハンサム兄弟」のハンサム判治(Vo.)は

ハンサム(略)結成以前に「バンブー(バカ兄弟)」というバンドで

活動しており、そのバンドのギタリストがバンド解散後に結成したのが

この「合体ロボ」である。

活動期間などは分からないのだが、6年以上前に解散している事は

確かだ。音源はシングルを含めて3、4枚程出している。

楽曲の音楽性に関して、ネットでの情報をまとめると、

ベースレスツインギター & ドラムという三人編成で、

ローファイ・グランジ・オルタナ・ポップスなどと称される

ユニークな音楽性のエモコアバンドとの事。

「純粋さ凶暴さが同居するエモーショナルなVo.とか

「ワイルドラウドハードなサウンドが持ち味などと有ったが、

正直、そんな感じはあまりしない

個人的にはミドルテンポ主体のオルタナ系のポップロックと捉えている。

サウンドプロダクション音質は共に悪い

1曲目は爽やか叙情性を含んだGt.に始まり、続いてDr.が登場。

ミドルテンポのメロディアスな曲かと思いきや、歌メロはポップ寄りだが

バンドサウンドは憂いを帯びた暗めの雰囲気を演出。コーラスも顔を出して

一役買っている。サビは有っても無くても良い様なモノだな。

2曲目は叙情的な音色を奏でるGt.穏やかな夜の雰囲気を演出し、

吹き回されるピアニカ(多分)直接的なドラマティックさを加味する。

Dr.はもう少し控えめな方が雰囲気にマッチするんだけどなあ・・・。

ミドルテンポで進行し、到ったサビは各楽器のゴチャゴチャした絡みが聴ける。

Vo.はシャウトとかしなくても良いと思うのだが・・・。

3曲目はバンドサウンドが淡々としていながらも緊張感街中感

アクティヴさ有り、何となく容疑者の追跡調査を想起するな。

サビは盛り上がるのだが、Vo.下手なせいでコミカルに感じられる。

4曲目も3曲目の様に刑事モノが想起される感じの曲で、

暗躍する様な不穏さは感じられるも、小さなヘマをしてしまう様な

コミカルさが途中で顔を出す。

5曲目は始まりこそテンションが高まっていきそうロックンロール調

バンドサウンドが聴け、聴き手の期待を煽ってくれるのだが、

喚く様な歌唱で歌メロに突入した途端に期待が霧散する。この喚きは

アグレッションに欠ける上、ギャグでやってる様にも聴こえるのよ。

普通に歌った方がまだ良いわさ。

ピアニカ(多分)寂しげなメロディーを奏でる始まりの6曲目は

Vo.喚きで本編への幕が開き、バンドサウンドが登場。ピアニカは

華やかさの感じられる吹き回しを聴かせ、良い感じだと思ってたら

若干唐突にスローテンポの暗い雰囲気へと展開する。

サビは明るく華やかに盛り上がるのだが、喚くVo.台無しにしている。

正直、喚くの止めて欲しい。明らかに使い所を間違ってるよ。

ラストの7曲目はワイルドヘヴィアメリカン寄りのロックチューンで

個人的好みの曲調なのだが、やはりというか、喚くVo.

ハッキリ言って余計だ。良いバッキングが勿体無いよ・・・。

率直な感想としては、

コアなロック者にオススメの作品だな、という事。

大衆受けはまず有り得ないだろうし、「knock note alien」を聴いた際に

近いモノを感じたわ。まあ、「彼等が何をしたいのか分からない」

という程ではないけれど。

評価 41点

オススメは無し

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