GEN

(日本)

「La-La-La」(90年作)

1.バラ色の人生  2.気取ってんじゃねえよ  3.じゃまな奴等  4.ラララのままで  5.盲目の恋人

6.あした天気になあれ  7.勝手じゃん  8.メロメロ  9.泥んこ色の気分  10.ブルースマンに憧れて

イカ天出身の4人組ロックバンドの1st。

つい最近(09年2月末頃)、新規開店したメディア書店某店にて、

中古100円で販売していたので購入してみた。

ネットで調べた所、イカ天出身のバンドで、二代目イカ天キング

栄冠を勝ち取っている。しかし翌週、「FLYING KIDS」に敗れて

キングの座の防衛は叶わなかった。

楽曲はブルース的な雰囲気の有るロックなのだが、正直、曲よりもVo.の方が

注目されると思う。Vo.の源学はモロに「忌野清志郎」っぽい声質の

持ち主で、知らずに聴いたら忌野清志郎だと勘違いする人は絶対いるだろう。

1曲目は、アコギピアノのメロディーに乗せて穏やかに歌い上げる

イントロから、バンドサウンドによる明るいメロディーで疾走を開始する。歌メロ部分の

歌唱は清志郎以外の何者でもないって感じで、清志郎の代役

務まりそうだ。ルパン三世の声が山田康雄から栗田貫一が継いだ様に、

二代目忌野清志郎なんつってデビューしてしまうのもアリか?

で、話がズレたが、曲自体は良いぞ。このVo.のおかげで明るいメロディーが

能天気な明るさに思えたりする部分も有るけど。ギターソロは南国風の

明るい音色を奏で、その部分だけ別の世界演出する

2曲目は追いかけられてる様な感じのコミカルなアップテンポ走曲。

ホーンセクション良い仕事をしていて、雰囲気の演出に一役買っている。

3曲目はアップテンポ曲。サビよりも少しへヴィなAメロBメロ部分の

身体を動かしたくなるグルーヴィーさ良い

4曲目は思い悩む様な繊細さが漂うイントロから、イマイチ明るく

成りきらない水気混じりのメロディーで進行するメロディアスチューン。

徐々に盛り上がって到るサビでは晴れやかなメロディーに展開し、

虹の見える光景が思い浮かぶ。この曲では清志郎っぽさが薄いな。

5曲目はイントロで儚くも切なく、ちょいと歌謡曲っぽい弦楽器の音色が

聴ける(何の楽器かは分からない)のだが、これが短くも日本人の心の琴線

ビンビン来る音良い。曲自体は叙情メロのスロー曲なのだが、

個人的にはイントロの部分をもっと長くした曲で雰囲気に浸りたいと思った。

8曲目はイントロでラテン系っぽいスカポコしたリズムが聴けるのだが、

曲本編に入るとピーカン快晴的メロディーの走曲になってしまう。

曲が悪い訳ではなく、むしろ良い方なのだが、イントロでラテン系リズムを

持って来る必要性が無い気がするんだよな。

9曲目はフラメンコとラテン系が混じった様な曲。中途半端に

フラテンな感じで、ダンサブルな様でそうでない感じの曲調だ。

Vo.の歌唱が部分的「和田アキ子」っぽいな。

正直な所、ジャケが割と良い感じだったから購入を決めたのだが、

楽曲に関してはあまり期待してなかった。でも聴き込んでみると思ってたより

ずっと良かった。これは思わぬ好結果だ。ただ、Vo.がなあ・・・。

個人的には清志郎のVo.は嫌いではないけどそんな好きでもないんだよな。

清志郎のVo.好きか嫌いか、それだけで決まってしまうかもなあ。

メロディーの良さには特に文句は無い。今作の出た時期を考えれば、

質の高いモノを作り上げたと言えると思う。

評価 76点

1,4がオススメだ。

(ただし、上記の通り、Vo.を受け入れられた場合に限る)

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