Grin' spacy
(日本)
「Three!」(04年作)
1.シネラリア 2.wave 3.私のための歌 4.時の中で 5.風に吹かれて 6.Re:
3人組ロックバンドのミニアルバム。
09年8月21日のDiaryで記した、5枚購入した内の1枚である。
ネットで調べてみた所、俳優として活動している中尾一貴が率いるバンドの様だ。
現在(10年1月)では中尾(Vo.)とGt.の2人で活動している・・・のか
していないのか、HPが更新されてないのでよく分からんかった。
いい加減なものだ・・・。
楽曲の音楽性は叙情ロックである。打ち込みとか電子音も有るけど、
大きく目立ってはいない。アグレッションはほぼ皆無なので期待は出来無い。
1曲目は走曲。麗らかながら陰の有るメロディーで進行する。
哀愁を含んだ優雅で甘美なサビメロが印象的だ。
電子音(多分)リズムで始まる2曲目はミドルテンポ曲。
Gt.とBa.が憂鬱そうな薄暗い雰囲気を醸し出し、部分的に加わる
ミステリアスなピアノがドラマティックさを演出する。
サビで盛り上がり、間奏では哀愁を含んだエモーショナルな
ギターソロが聴ける。良い感じだぞ。
3曲目は温和なメロディーのミドルテンポ曲。2曲目同様、サビで盛り上がるが、
こちらは幻想的な美しさを感じさせる淡いメロディーで、個人的には
ゆるやかな風に乗って散りゆく桜の光景が思い浮かぶ。
4曲目は純朴なメロディーが郷愁を感じさせるミドルテンポ曲。
フォークっぽく奏でられるアコギがそれを助長している。
5曲目は爽やかでさざめく様なメロディアス感の有る、
祝福のメロディーの走曲。
ラストの6曲目は打ち込み混じりのインストっぽい曲。ラストの
1、2曲手前なら分かるが、この曲がラストというのは理解出来んなあ。
1曲1曲は決して出来が悪い訳ではないのだが、物足りなさを
感じるのも事実で、今一つ手元に残そうという気になれなかった。
ミニアルバムとはいえ、楽曲にもう少し幅が欲しかったなあ。
評価 73点
2,3がオススメだ。