HIGH VOLTAGE
(日本)
「CORE」(06年作)
1.Nostalgy 2.withering in winter 3.DUSK 4.SPOOK 5.MOON 6.AM4:58
北海道札幌市出身の4人組ロックバンドの2ndミニ。
BOOK-OFF某店にて、中古で280円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、02年に結成され、札幌を拠点にライヴ活動を展開。
06年に今作でメジャーデビューを果たした後、08年に解散している。
ネットでは楽曲の音楽性に関して、
「同郷の先達のBloodthirsty Butchersの流れを感じさせる
札幌メロディック・ギター・ロックだが、ちょっと荒々しい所が初々しいサウンドだ」
「NUMBER GIRLやPEALOUTなどを彷彿させるヒリヒリとした
ロック本来の衝動、カオスを感じさせる強烈なロックサウンドを奏でるバンド」
と紹介されていた。
個人的にはエモ系のロックと単純に解釈している。
1曲目は叙情的な雰囲気を醸し出すGt.のアルペジオで始まり、すぐにリズム隊が登場。
Ba.とGt.の絡みが雰囲気に浮遊感を与える。進行はミドルテンポの淡々としたものながら
ドラマティックでも有り、歌メロがそこに憂いを加味している感じか。
次第に盛り上がりを見せていき、最高潮のサビへと至る。
2曲目は走曲。Gt.のアルペジオとリズム隊が静けさと穏やかさを醸し出す淡々とした
始まりからテンポアップし、進行。テンポ自体は走曲のそれだが疾走感が有り、そこからは
穏やかさを残しつつも何かを危惧する様な不安心を感じさせる。
フェードインするGt.で始まる3曲目はミドルテンポ曲。熱を帯びた雰囲気を醸し出す
Gt.とBa.に昂揚感を煽るリズムのDr.が絡む事で、淡々とした進行ながらひたむきさを
感じさせる情熱的な曲調となっている。次第に盛り上がりを見せていき、最高潮のサビへと至るぞ。
Gt.とBa.がエモい雰囲気を醸し出すサビ(?)から始まる4曲目はミドルテンポ曲。
歌メロ無しの自己主張(語りや叫び)パートが有る。
5曲目はミドル/走/疾走曲。途中で度々テンポが変わるので、ややこしいけどこの表現が
正しいと思う。曲調もシリアスさや憂い、または力強さといったモノを感じさせる。
ラストの6曲目はミドルテンポ曲。Ba.とGt.のアルペジオの絡みが温みの有る雰囲気を
醸し出し、穏やかに進行。途中から急な具合に盛り上がる。ちょいと大仰さも有るか。
2番以降は穏やかさが減退している。
曲自体は悪くないと思う。ただ、似た様な曲調が多いのでもう少し多様性が欲しかった。
だが、それよりも問題なのは、全体を通して目立つVo.の下手さである。
叙情的だったりエモい曲調に歌い回しが噛み合ってない部分が多く、
大いに足を引っ張っている状態だ。聴く人によっては、これはこれで味が有ると
思うかもしれないが、個人的には受け入れられなかった。
評価 72点
オススメは無し。