樋口明日香
(日本)
「アクア」(97年作)
1.prologue-Aqua 2.七色の永遠 3.Ready Go! 4.夢の扉 5.君についてゆくには・・・
6.ふたり 7.前のカノジョ 8.I Can Try 9.夏のスピード 10.夏のためいき
11.愛が終われない
1stアルバム。
数年前にTV東京で放映されていたオーディション系バラエティ番組「ASAYAN」。
その番組内で行なわれた第一回CM美少女コンテストにおいて、
4千名の応募の中から栄冠を掴んだ女性である。
後にCDデビューに至ったものの、今作以降は音楽活動はしておらず、
現在は香港で芸能活動をしているらしい。
ちなみに、馬徳自身はASAYANを一度も見た事が無いので、上記の
プロフィールどころか、彼女自身の事も全く知らず、今作もジャケ買いであった。
音楽性はJ-POPで、今作当時によく有った様な売れ線サウンドである。
予想出来た事だが、歌詞も曲も彼女自身は何一つ担当していない。
そこいらのアイドルと同じで、「お人形さん」だった訳だ。
そういう訳で、彼女に対する評価は「0」に近いわ。
インストの1曲目。ピアノによる静かな哀愁のメロディーで、短くも
個人的にはこれが今作で一番良い出来だった。オススメ出来るぞ。
2曲目は疾走曲。Syn.がアッパー感を強く煽り立てる。A、Bメロは
憂いを帯びた様な感じだが、サビは元気一杯系の盛り上がりだ。
ちなみに、彼女の声質は声優の「椎名へきる」に似ているぞ。
3、4曲目も似た様な感じの曲だな。盛り上がりの差は有るが。
4曲目の間奏のギターソロは夏の光景を想起する熱さを感じて良いな。
5曲目はポップな日常的メロディーのミドルテンポ曲。
部分的に顔を出す躍動感溢れるSyn.が晴れ晴れ感を演出する。
6曲目はミドルテンポ曲。叙情的で優しいサビメロが聴き所。こういうの好きだわ。
7曲目もミドルテンポ曲。90年代前半のBeing系の曲っぽさを感じるな。
8曲目は走曲。何か2曲目のメロディーに似てるなあ。曲の展開も合ってないというか、
無理矢理というか・・・。それともその部分の歌詞がマズいのか?
9曲目はミドルテンポ曲。Key.やSyn.、バンドサウンド含め、何処のバンド
だったかは思い至らないのだが、某産業ロックバンドの曲に似た感じだな。
10曲目もミドルテンポ曲。歌メロよりも、イントロや間奏で
エモーショナルに弾き回されるのGt.パートの方が良い感じだ。
ラストの11曲目もミドルテンポ曲。これもBeing系っぽい感じだな。
某複合量販店にて、中古で500円にて購入した今作だが、当初は
良いと思えたのが2曲だけで、MY BEST用の置きCDと化していた。
4年ぶりくらいに聴いてみた今作。前半は売れ線色が濃いものの、
後半は産業ロックっぽい所を感じさせる曲が幾つか有って良い。
しかし、彼女のVo.がまだ実力不足なのは否めない。
声量に物足りなさを感じたり、音を外してる様に聴こえた所も有ったし。
ちゃんとした実力の有る歌い手が務めていれば、手元に残す気になったかもなあ。
という訳でBOOK-OFF行き決定である。残念。
評価 72点
1,6がオススメだ。