HOWLING GUITAR

(日本)

MOTOR NOISE」(00年作)

1.ON  2.BURST  3.CRYPT KEEPER  4.HELL-BILLY  5.SATANIC CITY

6.BOOGIE TRAIN  7.MOTOR PSYCHO  8.LEATHER MAN  9.WILD SIDE  10.OFF

3人組インストロックンロールバンドの1st。

11年1月6日のDiaryで記した、15枚購入した内の1枚である。

ネットで調べた所、結成は95年。現在(11年10月)でも活動を続ける

ベテランバンドで、東京都内を中心にライヴ活動を展開している。

米国はテキサス州オースティンで行なわれている世界最大の音楽見本市

「SXSW」への出演歴が有り、海外バンドの来日の際の共演も数多い。

ネットでは楽曲の音楽性に関して、

「パンクR&Rハードコア等の要素が混合油となり、爆発する

インスト・ロッキンバンド」「凄テクの最速ガレージコア」

と紹介されていた。似た様なモノだが、

パンキッシュでハードドライヴィンなガレージ系ロックンロール

というのが個人的な解釈だ。「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」

好きならばきっと受け入れられる事だろう。

今作の楽曲は全て一発録りであり、そのサウンドには

ロックの初期衝動に忠実とも言える性急さに溢れているぞ。

バンドサウンドによる挨拶的なイントロ(?)の1曲目に続く2曲目から

早速の爆走スタート邪魔する奴は根こそぎ粉砕ぶちかまし系

豪快かつワイルドなその突撃っぷり凄まじいの一言であり、

放たれる狂騒的なグルーヴ狂乱の渦を巻き起こしそうだ。

勢い任せに切り込む性急な速弾きギターソロもまた良し

3曲目は緊張感を演出するダーティーにドラマティックなギターリフ

聴け、バンドサウンドが絡んでダンサブルに展開。アップテンポだが

爆走曲である事に変わり無し。曲調ゆえか、ギターソロからは妖しさが感じられるな。

4曲目は重量感有るベースリフに始まり、アップテンポで進行。

アメリカン寄りキャッチーライトにグルーヴィー

皆で盛り上がろうぜ的ロックンロールチューンだ。

5曲目は憂いを帯びたネガティヴな暗い雰囲気を醸し出す

ドゥーム寄り(多分)のGt.が聴ける始まりから、疾走を開始すると焦燥感

加味する。途中で今までの様なロックンロールなパートが展開するぞ。

6曲目は再び狂騒狂乱の爆走ロックンロール。

Gt.の弾き回しっぷりが実にカッコ良くて最高だ!ロック最高!!

7曲目は古き良き時代のロックンロールを想起させる

メロディックなギターリフが聴けるキャッチーなアップテンポ曲。

8曲目はGt.Dr.哀愁を撒き散らす幕開けから動的なDr.が展開し、

Gt.が再び哀愁を奏でて終わる短い曲かと思ったらアップテンポで進行開始。

ダンサブルだが憂いを帯びた感じのちょいとドラマティックな曲だ。

・・・って言うか、イントロと本編別にした方が良いと思うなぁ。

9曲目は陰りの有る坦々とした感じのミドルテンポ曲。

Gt.だけは神経質っぽい所をちょいと見せる。

ラストの10曲目もミドルテンポ曲。9曲目がならこちらはって所か。

・・・とまあ、そんな感じの曲さね。

1曲1曲は良い出来なのだが、通して聴くと現在位置が分かり辛いのが

欠点で、もう1つ挙げるとすれば曲順だろう。あんまり変わらない様な曲調の

9、10曲目を続けるというのが理解出来無い

最後でやっちゃったなあ・・・って感じだよ。

さらに言うなら個人的にはインストよりもやはりVo.入りの方が良いわさ。

とはいえ、他の曲は出来が良いからこの手のロックンロールが好きで

インストOKのリスナーには一度は聴いてみる事をオススメするぞ。

評価 80点

2,3,4,5,6,7,8がオススメだ。

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