布袋寅泰
(日本)

「RUSSIAN ROULETTE」(02年作)
1.RUSSIAN ROULETTE 2.SHOCK TREATMENT
3.FROZEN MEMORIES(インスト) 4.DOUBLE TROUBLE
ギタリスト兼シンガーのシングル。
某複合量販店にて、レンタル落ちで100円で販売していたのを購入した。
布袋氏に関しては、元BOφWYとしてより、現在(10年12月)では
ソロ・アーティストとしての方が認知されているだろう。ソロ活動以外にも
音楽プロデューサーとして他アーティストへの楽曲提供や、
映画「KILL BILL」等の映画音楽を手掛けたりと幅広い活動をしている。
ギターとコンピュータの融合や新しいスタイルのロックの確立など、
日本のロックシーンに影響を残しており、現在の音楽シーンで活躍する
多くのミュージシャンが多感な時期に作品に触れ、大きなインスパイアを
得ていた事も有名なのだそうだ。
他にもテクノをふんだんに盛り込んだモノ、ゴシックな世界観のモノ、
8ビートを封印したモノ等、アルバムごとに音楽性が変化しているらしいが、
本人曰く、「日々変化してこそロックンロール」との事だ。
1曲目はノリの良さが前面に出た軽快かつキャッチーな
ロックンロール疾走曲。間奏等で聴けるスリリングなギターリフが
カッコ良い。メロウに疾走するブリッジ(かサビ前半)を経て、
到ったサビはテンポダウンし、何処か威風が漂う様にパワフルだ。
疾走感溢れる間奏で弾き回されるギターソロはエキサイティングだぞ。
2曲目はザクザクしたギターリフが聴け、打ち込みやバンドサウンドと
絡んでインダストリアル風の重厚感有る疾走を展開する。
途中で部分的に登場する打ち込みホーンセクション入りコーラスは
ポップというか脳天気な感じでイマイチ合わない気がするが、
間奏のギターソロの速弾きは良いな。
3曲目は刑事ドラマのサントラの様なドラマティックな哀愁パートと
ハードロック寄りのパートが展開するインスト曲。
ラストの4曲目は南国風の穏やかさを持ったイントロに始まり、
本編ではエルヴィス・プレスリー風のロックンロールを聴かせる。
4曲とも音楽性は異なるが、個人的にはどの曲も許容範囲であり、
その感触の違いを楽しむ事が出来た。欲を言えばバンドサウンドに
もう少し厚みが欲しいんだけど、布袋氏のVo.を考えれば
そこは止むを得ないかな。
評価 70点
1,2,3がオススメだ。