ICE CREAMY
(日本)
「PURE POP PUNK」(01年作)
1.LET'S START 2.DO YOUR BEST! 3.SOMEDAY... 4.FELL IN LOVE
5.NICE GIRL 6.MY SON'S HUNGRY 7.SEE YOU TOMORROW
3人組メロコア/ポップパンクバンドのミニアルバム。
11年5月29日のDiaryで記した、15枚購入した内の1枚である。
ネットで調べてみたのだが、今作当時はメンバー全員19歳だったらしい
という事が分かった程度で、他の詳細な情報は見付から無かった。
楽曲の音楽性は、メロコア/ポップパンクである。
よく有りがちなキャッチーでポジティヴィティに溢れたモノと思って良い。
1曲目はバイクのエンジン音SEに始まり、バンドサウンドがライトな疾走を開始。
歌メロに到るとテンポダウンして南国風の雰囲気とスカのリズムでもって
アップテンポで進行し、サビで再び疾走する。
間奏のギターソロはメロディーをなぞるモノだ。
2曲目はBa.のグルーヴリフに始まり、バンドサウンドが続いて登場。
A〜Bメロは1曲目同様に南国風の雰囲気とスカのリズムへと展開し、
ブリッジ〜サビは憂いを帯びた曇りがちな走りを展開する。
3曲目は泥臭さを含んだエモい哀愁の雰囲気を持った
青春系情熱的アップテンポチューン。大きな盛り上がりではないけど
あの日あの時に感じた焦がれる様な熱いモノを思い起こさせる
汗と涙と男の情熱的なサビは個人的に好きだ。
4曲目ではまたしても南国風の雰囲気とスカのリズムでの歌メロスタートだが、
ブリッジからは曲調が一変してロック寄りのバンドサウンドが聴ける
躍動感有るメロディックパンク路線へと展開する。
終始この曲調であれば良かったのになぁ・・・。勿体無い。
5曲目は高原的な鳥の声SEに続き、柔らかい音色のGt.とKey.が
包容感有る叙情的な心地良い雰囲気を醸し出し、次いで加わる
ハーモニカの哀愁メロが聴き手にノスタルジーを与える
実に良い流れのイントロなのだが、この後の曲本編は疾走を展開。
実に不満な流れである。疾走パートは短いけどロック寄りで
エモい所も見せ、個人的に好みな方なんだよ。
しかしだ、
あの実に良いイントロ無意味だよ。別に無くても良いじゃない。
あのまま歌謡メロの哀愁チューンに仕上げていれば良かったのに、
何て勿体無い事してんだ馬鹿者共が!!
6曲目はひょっこりひょうたんじま風のポップでコミカルなノリで
始まるのだが、すぐに一時停止し、ロック寄りで若干ハード寄りの疾走へと展開。
でも、短くて割とあっさり終わってしまう。せっかく好みな曲調だったのに
またしても勿体無いなぁ・・・。
ラストの7曲目は晴れやかでポジティヴながら何処か切なさを帯びた、
前向きな意味での別れを想起させるアップテンポ〜疾走チューン。
何処かロックンロールっぽい間奏のギターソロは前面に出る事無く
控えめだが、雰囲気にマッチしていて良い感じだ。
全7曲中、うち3曲が同じ曲展開だったり、良いイントロを無意味にしてたり、
良い感じの曲調なのに短くあっさり終わってしまったりと、
とにかく曲展開の悪さが目立つ、というのが率直な感想だ。
とはいえ、7曲目とかのメロディックパンク路線では良い感じのモノを
作れているので、ロック寄りメロパン路線一本に絞ってはどうだろう?
評価 72点
3,7がオススメだ。