井出泰彰
(日本)
「Da Young BLOOD」(96年作)
1.君はきっと僕を好きになる(Live Vibe Extended Version) 2.無邪気なVanilla 3.CRY CRY CRY
4.どしゃぶりの雨 永遠の愛 5.Free Bird 6.Easy Action〜もっと感じる週末で〜
7.彼女はヒミツを隠してる 8.約束のONE DAY 9.勝手にしろよ 10.Baby Diamond
京都府京都市出身のシンガーソングライターの3rd。
歌手以外にも、作曲家、アレンジャー、音楽プロデューサー、他アーティストの
サポート等、色々とやっている人である。
今作は某複合量販店にて、中古で380円くらいで購入した。
いつもの事ながら、この人の事は全く知らないジャケ買いだった。
当初は良いと思える曲が1曲しかなく、MY BEST用に置いとくだけの
存在だったのだが、このレビューを記すために4年ぶりくらいに聴いたら
受け入れられる様になっていた。
1曲目はシングル曲。曲の前や途中にキャーキャー叫んでる女性の歓声が
入ってるんだけど、コレ、要らないだろ。入れるんだったら曲の前にSEだけの
トラック作れば良かったんじゃないのか?曲は小洒落た感じの
ポップな曲なのだが、正直、シングルにする様な曲じゃないと思う。
サビで若干ワイルドな歌唱を聴かせる彼のVo.は、中音域で
少ししゃがれた感じの声質なのだが、こういう小洒落た感じの曲は声質的に
イマイチ合ってない印象を受ける。音質が少し悪めだったり、
Vo.の良さを抑制する様なエフェクト(多分)がその印象を強くする。
3曲目は大陸的な雄大さを感じるゆったりとしたアメリカンロック調の
ミドルテンポ曲。荒野のハイウェイを車で走行する光景が思い浮かぶ。
5曲目はアメリカンロック調のミドルテンポ曲。虹を想起するGt.の音色が
淡く、麗らかで気持ちの良い雰囲気の叙情性を醸し出す。
そんな雰囲気のためか、間奏のギターソロの音色が何となくカラフルな感じがした。
3曲目とは違う感じの、大陸的な雄大さを感じる曲だ。
この曲をシングルにすれば良かったと思うのだがなあ。個人的には
3、5曲目の様なアメリカンロック調の曲の方が彼の声質に合っていると思う。
歌い回しのエモーションも、他の曲より上だし。
3、5曲目以外は小洒落た感じのポップ、またはロックな曲だったり、
大人の恋愛模様的なアダルトなムードのミドル、スローテンポの曲、
アコースティックな曲で占められている。捨て曲は無いのだが、
その中には抜けた曲が有る訳でも無い。まあ、安定性は有るけど。
楽曲がウケる年齢層は、少し高めの20代くらいで、10代のヤングには
ウケ辛いと思う。あと、個人的にはアメリカンロック調の曲がもう2曲くらい
欲しかったな、と思う。そうすればもっとバランスの良いアルバムになったろうに。
評価 74点
3,5がオススメだ。