JACKYL
(アメリカ)
「PUSH COMES TO SHOVE」(94年作)
1.Push Comes To Shove 2.Headed For Destruction 3.My Life
4.I Could Never Touch You Like You Do 5.Dixieland 6.I Want It 7.Private Hell
8.I Am The I Am 9.Secret Of The Bottle 10.Rock-A-Ho
11.Back Down In The Dirt 12.Chinatown 13.Redneck Punk(Live version/ボーナストラック)
ジョージア州出身のハードロックバンドの2nd。
08年12月25日のDiaryで記した、7枚購入した内の1枚である。
デンマークの「JACKAL」というメタルバンドとは違うので間違えない様に。
ネットで調べた所、結成は90年。「AEROSMITH」の前座に起用されたり、
過酷なツアーを経験して鍛え上げられてきたライヴバンドとの事。
その努力の甲斐あって、前作はゴールドディスクを獲得している。
楽曲の音楽性はブルージーな要素を持ったアメリカンハードで、
「AC/DC」風の骨太なロックンロールをミドルテンポ主体で聴かせる。
ちなみに、チェーンソーを楽器に使う事が有るらしい。
Gt.のブルージーなリフで始まる1曲目。ワイルドな曲調ながら
クールさも感じられる力強い進行を聴かせる。
間奏のギターソロは物腰の柔らかさを感じさせるクールなモノだな。
2曲目はいかにもアメリカンでキャッチーなギターリフが登場。
ライトかつドライでメロディックなロックンロールが楽しめる。
3曲目のギターリフはウキウキ、ワクワク感を感じさせる。
曲調は風となって流れる様なブルージー感の有る走曲で、
憂いを感じさせ、叙情的でもある。
5曲目は始まりの静寂パートでハーモニカが良い仕事をしている。
雰囲気が実に良く、ホント格好良い。こういうの好きだわ。
途中から重量感の有るBa.が登場し、バンドサウンドによる何処か哀愁を
感じさせるパートへと変化していく。到ったサビはダーティーにヘヴィだ。
6曲目はリフもメロディーも何処か焦りを感じるな。
サビではホント一瞬だけどクワイアっぽい(?)コーラスが聴ける。
7曲目は目的のモノに向かって突き進む様な、
ポジティヴに動的な感じの走曲。部分的に緊張感が感じられる。
カントリーっぽさの有る叙情バラードの9曲目。
大きな盛り上がりは無いけど、こういう落ち着いた感じのも良しだ。
Ba.が前面に出た10曲目は威厳を感じさせる重厚な進行を聴かせる。
渋い感じの楽曲が大半なので、ウケる年齢層は30代辺りだろうなあ。
個人的にはこういうのも許容範囲なので、最後までダレる事無く聴けた。
でも、不満が無い訳でもなくて、もっと疾走感の感じられる曲が
2、3曲欲しかったし、メロディー派としては物足りなさも感じてしまった。
今作を地味だと感じる人は多いと思うなあ。
評価 76点
1,2,3,9,10がオススメだ。