JINDOU

(日本)

「69」(04年作)

1.J&J  2.全開ブラザー  3.フェンス  4.君はもうここにいない  5.渚  6.ドンマイマインド

4人組ミクスチャーロックバンドの2ndミニ。

BOOK-OFF某店にて、中古280円で販売されていたので購入してみた。

ネットで調べた所、結成は97年。

Vo./Gt.Gt.ダンス/ラップ/MCダンス/ラップという

変則的な編成のバンドで、メンバーのほとんどがモテたいがために

ギターやラップ、ダンスなどを始めた動機としている。

そんな彼等はインディーズでの活動を経て、04年にメジャーデビューを果たす。

ストリートライヴやライヴハウスで年間300本ものライヴ活動を展開してきた

叩き上げだけあって、ライヴでのパフォーマンスには定評が有るとの事だ。

第19回日本ゴールドディスク大賞ニューアーティスト・オブ・ザ・イヤー

受賞し、これからの活躍が期待されるも、05年末に解散へと至っている。

"癒さない系ミクスチャー"

自分達が作り出す楽曲の音楽性を、彼等はこの様に形容している。

「HIPHOP、ヘヴィロックから限りなく歌謡曲に

ポップチューンまで、まさに"何でもアリ"」

ネットでは上記の様に紹介されていた。

個人的にはJ-POP寄りの一般向けミクスチャーロックと解釈している。

アクティヴなノリポジティヴにライトキャッチーなメロディーのサビで

始まる1曲目はミドルテンポ曲。グルグル唸るBa.打ち込み(?)のリズム

絡むラップ歌唱という進行からサビへと至るのだが、曲展開が

単調というか(ひね)が無くて面白味に欠ける

2曲目はラウド寄りの多少厚みの有るバンドサウンドが聴ける疾走曲で、

荒っぽいノリ勢いをもって突撃する。聴いていて

ロックとHIPHOPが上手い事融合しているといった印象を受けた。

メロディーのキャッチーさがあざとくないのも良し。

しかし、このバンドがこの手の曲をやるとは思わなかったな。ちょっと意外。

3曲目はミドル〜アップテンポ曲。ドライヴ感の有る疾走パートが

まず良いのだが、ラップ歌唱との相性はあまり良くないな。

バンド側もそれを分かっているのか、テンポダウンを挟んでいる。

再びテンポアップして至ったサビはあまりサビっぽくない。いや、ひょっとして

サビは無いのだろうか?ちなみに、メロディーは青春パンク風のライトなモノだ。

間奏ではウォーウォー言うコーラス有り。これも青春パンク風だ。

4曲目は青春パンク風の、ノスタルジーを含んだ哀愁ミドルテンポ曲。

海辺の雰囲気を表したSEで始まる5曲目はミドル〜アップテンポ曲。

まずはドライヴ感有る疾走を展開。ウォーウォー言うコーラスも登場し、

パンキッシュな曲かと思いきや、やっぱりテンポダウンする。

とはいえ、ミドルテンポのパートはラップ歌唱ロックなバンドサウンド

良い感じにマッチしているので、なかなか良いと思う。

そして至ったサビで再び疾走だ。

曲中で一番の聴き所は、時折叩き込まれるアクティヴにダンサブルなリフだ。

このリフのノリが実に良いのだ。

ラストの6曲目はミドル〜アップテンポ曲。ポップかつパンキッシュな曲だが、

それだけに止(とど)まらず、テクノ要素にHIPHOPを絡めた感じのパートを

挟んだり、ロック寄りな所も有る。

隠しトラックというか、裏ジャケに記されていないだけなのだが、

この後、しばし無音が続き、69トラック目におふざけ感満載

打ち込みダンスチューンが収録されている。

良くも悪くも一般リスナー向けのモノであって、

それ以上にはならないしなれないというのが率直な感想だ。

J-POPにそっぽ向く様な玄人リスナーには当然受けは悪いだろうし、

個人的にもあまり好みという訳ではない。

楽曲は多様性が有るので、ダレを感じる事無く通して聴けるだろう。

割とアップテンポの曲が有るのは好印象。この手のバンドやユニットって

ミドル〜スローテンポの曲がほとんどって事が多いからなあ。

ただ、メンバーの編成上、仕方無い事かもしれないが、1、2曲くらい

ラップ歌唱無しの曲が有っても良いと思うんだけどねぇ。

評価 76点

2、5がオススメだ。

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