KILLER
(日本)
「HABIT」(00年作)
1.SINK 2.H=@Q 3.undo 4.wishes 5.黄色い花 6.CUtT 7.RAGE
4人組ヴィジュアル系ロックバンドのミニアルバム。
某中古屋にて、新古品で100円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、カリスマ美容師を目指していた
TOSHIMITSU(Vo.)が率いるバンド・・・という事でいいのかな?
某CDサイトではユニットと案内されていたけど、それ以外に関しては
ネットで調べてみても情報が全く無かった。
一応、ヴィジュアル系の範疇には入ってるみたいだが、ヴィジュアル系バンドの
データベースのサイトで調べても名前は無かった。
楽曲の音楽性はエモ/パンク系のロックといった所で、
今作当時のインディーズ作品らしい出来だな。
ヴィジュアル系に有りがちな耽美色はほとんど感じられない。
1曲目はヴィジュアル系っぽい雰囲気が感じられるも、曲自体は
Dr.のバタバタしたドラミングが少々鈍走感を出している走曲だ。
曲自体は悪くないと思うけど、Vo.が下手だなあ・・・。
この曲は英詞で、最初の歌い出しを聴いた際はガクッと来たよ。
バックに引っ込んでいるのはその下手さをごまかすためなのだろうか?
2曲目は疾走とグルーヴのパートが交互に展開する走曲。
疾走感には砂煙を巻き上げて突撃する騎馬隊を思わせる
勢いと屈強さが感じられ、グルーヴからは敵兵を蹴散らす、または
なぎ倒す様な勇猛さが感じられ、力強くて良いのだが
サビがちと弱いのが残念だ。Vo.の下手さが感じられないのは良しだな。
3曲目はパンキッシュな走曲。サウンドの力強さは合格点なんだけど
Vo.のアマチュア感が目立つなあ。薄っぺらい高音で
声量も乏しいし。曲が勿体無く思えるよ。
4曲目は緊張感漂う重い雰囲気を感じさせるミドルテンポ曲。
5曲目は変化球的なA、Bメロでダンサブルなグルーヴを展開。
ノリノリな盛り上がりは楽しい感じで良いな。サビは疾走するのだが
これもちと弱めなんだよなあ。Vo.の下手さが目立つし。勿体無いなあ・・・。
パンキッシュで荒々しく、力強い疾走を聴かせる6曲目は
Vo.が引っ込みまくりで最初のうちは気付かなかった。
ラストの7曲目はドライヴ感の有るエモーショナルな疾走曲で締めだ。
雰囲気こそ暗いモノだけど、疾走感はポジティヴだ。
とにもかくにもVo.が足を引っ張りまくってるのがマイナス点で残念だ。
サウンドにはロックなりの力強さが有るし、特に捨て曲も無いので
ホント勿体無いわ。
評価 73点
2,3,5,6,7がオススメだ。
※ただし、Vo.を受け入れる事が出来たらの話である。