氣志團

(日本)

「1/6LONELY NIGHT」(02年作)

1.房総与太郎狂騒曲  2.甘い眩暈  3.鉄のハート  4.湾岸夜想曲〜ルシファーズ・ハンマー'94〜

5.デリケートにキスして  6.愛と平和  7.暁がよんでる  8.涙BOY涙GIRL

9.房総スカイライン・ファントム(インスト)  10.黒い太陽  11.國道127号線の白き稲妻

※11曲目は一部字が違っていますが、変換しても出なかったので、御容赦下さい

6人組イロモノヤンキーロックバンドの1st。

楽曲の音楽性をパンクヤンキーの融合「ヤンク・ロック」と提唱し、

「大胆かつハレンチに、Vのベルトはヴァレンチノ!!」を合い言葉に

GIGを展開する、「房総の狂犬」綾小路”セロニアス”翔率いるバンドである。

外見こそ80年代ヤンキーみたいなリーゼント学ラン姿等で

ありながら、歌い上げるモノは少女漫画の如き甘い青春であり、

ぶっちゃけ、外見だけイロモノバンドである。

じゃあ、何で今作を買ったのかって?

そりゃあ、興味が有ったからさ。

・・・まあ、そんな訳で、BOOK-OFF某店で250円で販売されていたのを購入し、

早速聴いてみた。

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つ・・・つまんねええぇぇぇぇぇぇぇ。

楽曲のつまらなさだけでなく、サウンドプロダクションも悪いので

出来の悪さに拍車が掛かっている。10曲目のポップな走曲のみ悪くない出来だったが、

よくもまあ、この程度の出来で世に出そうという気になったもんだと思う。

部分的には良いフレーズとか有るんだけどね。4曲目のワルっぽい雰囲気

出すGt.リフとか、5曲目のグルーヴィーリフとか、

7曲目の疾走パートとかさ。でもそれだけ。大体、綾小路翔の声質自体が

ロック向きじゃないし。10曲目や「One Night Carnival」の様な

ポップ路線の方が合ってるよ。

評価 43点

10がオススメだ。

「Boy's COLOR」(03年作)

1.One Night Carnival  2.潮騒の子守唄  3.ゴッド・スピード・ユー!  4.恋人  5.330

6.D×D×D  7.朝焼けBANZAI(インスト)  8.BOYS BRAVO!  9.俺が俺で俺だから

10.朝がくる度  11.雷電  12.一番星

2ndアルバム。

1stで馬徳の期待をものの見事に裏切ってくれた彼等だが、今作では前作の

短所であったサウンドプロダクションが良質なモノへと改善され、

音質、楽曲面も向上している。ちなみに、今作のテーマは

「ピーターパン・シンドローム(=永遠の16歳)」だそうだ。

1曲目「One Night Carnival」氣志團って言ったらコレだろ、な

彼等の代表曲だからあだこだ語る必要は無いと思うが、この曲で馬徳が

好きな所は歌メロの方ではなく、イントロ〜歌メロに入るまでの部分である。

出だしのGt.やさぐれた感じのフレーズ〜蠢く様なBa.〜曲本編に

入った際のやさぐれた感じだけどノリの良いリフ。ぶっちゃけ、

歌メロよりこっちの方を何度も繰り返して聴いてたなあ。

別に歌メロ部分が嫌いな訳じゃないのよ。

2曲目は疾走曲。ドライヴ感の有る力強い疾走感が良いな。

サビは叙情的風を切る様な爽やかさを感じさせるぞ。

間奏の深みを感じさせるBa.やギターソロのバックで目立たなくも泣きを放つ

もう一本のGt.もなかなか良いねえ。

3曲目の変化球的疾走曲は横ノリワイルドなグルーヴが良いのだが、

途中の語りはハッキリ言って要らないコレのおかげでこの曲の価値が

大暴落した。彼等の悪い所が出てしまったなあ。

切ないメロディーのイントロに騙されちゃいけない4曲目「恋人」

One Night Carnival同系列のポップチューンなのだが、

捻った曲展開にしているから分かり辛くなっている

この手の曲はストレート分かり易い曲展開の方が良いのだ。

プログレバンドじゃないんだからこんな捻り要らんて。

ツインギター叙情性を放つイントロに良曲の予感を感じさせる5曲目の

走曲「330」切なさを含んだ物悲しいメロディーで進行し、到ったサビは

メロディアス叙情性に溢れ爽やかさを加味して駆け抜ける。

ツインVo.だけど歌っているのはダンス&スクリーム担当の

早乙女光なのかな?メロディーに合っていて良いぞ。

6曲目はパンキッシュな疾走曲。勢いの有る力強い疾走感も良いけど、

Gt.の弾き回しに良い所が多いな。

8曲目はED的メロディーの青春系疾走曲。

「さあ、皆。あの夕日に向かってダッシュだ!!」みたいな

ノリを感じる曲だ。ダサいと感じるかどうかは人それぞれだろうが、

個人的には嫌いじゃない

後半〜終盤にそれまでの流れを維持出来無いのと、捨て曲もまだ若干有るので

あまり高い評価はやれないが、確かな成長を感じる事の出来る作品だ。

入門編としては調度良いんじゃなかろうか?

評価 74点

1,2,5,8がオススメだ。

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