栗山真治
(日本)
「Love」(03年作)
1.LONELY BOY! LONELY GIRL! 2.夏の光景 3.小春日和 4.灯
5.星の降る夜 6.Love 7.Christmas to you
長野県出身のシンガーソングライターの2ndミニ。
BOOK-OFF某店にて、新古品で250円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、東海地方を中心にライヴや各種イベント等で
活動を展開しているフォーク系のシンガーソングライターで、その楽曲は
ギターの弾き語りによる人情味溢れるメロディーと歌詞が人気との事。
楽曲の音楽性は、ちょいとモダン要素を含んだ
歌謡フォーク/ポップスである。
1曲目はアコギを含んだバンドサウンドがロマンティックかつ
叙情的な雰囲気を演出するメロウな曲だ。
2曲目はのどかで暖かみの有る牧歌的メロディーのスロー曲。
3曲目のスロー曲はメロウに奏でられるGt.が黄昏た雰囲気を演出し、
Dr.が民族音楽風のリズムを展開。Gt.とは別の雰囲気を演出するKey.と
スケールの大きさを感じさせるBa.の低音。これらの絡みは
マッチ感にこそ乏しいものの、曲が崩壊している訳ではなく、
まどろむ様な感じを醸し出している。
4曲目はアコギを軸とした時代劇的な股旅風哀愁メロのスロー曲。
5曲目はアコギやピアノ、ハーモニカが静けさを演出する
物悲しく、寂しげなスロー曲。間奏では歌謡曲的な
哀愁のギターソロが聴けるのだが、何か古臭い感じがして
70年代が思い浮かぶな。
6曲目はピアノの静かなメロディーに乗せて歌い上げるバラード。
2番からバンドサウンドが登場というよく有る展開の曲だけど
個人的には良しだな。ただ、曲のラストでコーラス(かクワイア)が
登場するのだが、何か素人臭いのが気にかかるな。
ラストの7曲目はアダルティックで落ち着いた雰囲気を演出する、
ちょいとジャズっぽいマイルドなスロー曲。
店内用音楽としてもイケるんじゃなかろうか。
楽曲がウケる年齢層はやはり中高年辺りだろうけど、古臭さは
それ程感じられず、多様性も有ってダレる事は無かった。
20代後半辺りのリスナーにも受け入れられる所は有ると思う。
個人的にはフォークという音楽性に対して
ロクに期待してなかったので、思わぬ掘り出し物だったな。
評価 76点
3,4,6,7がオススメだ。