MARINO
(日本)
「HYBRID!」(03年作)
1.WALKING IN THE MIDNIGHT 2.約束の丘 3.FAR AWAY 4.おやすみ
5.浪漫的〜ロマンティック〜(インスト) 6.HELL LASER 7.GET OUT! 8.LIMITER
9.犬も歩けば・・・ 10.ピエロ(虹の向こうで)
18年振りの復活作である5th(違ってたらスマン)。
今作は某複合量販店にて、中古で780円で販売されていたのを
割引券を使って580円に落として購入した。
80年代のジャパニーズメタルシーンに関しては、馬徳は詳しくないので
このバンドも名前程度しか知らず、BOOK-OFF行きを覚悟しての購入だった。
楽曲は80年代的な古臭さが漂うハードロックで、
Vo.は漢臭い感じのハスキーヴォイス。
部分的に頑張って声出してます的な所が有るので、
曲が合っているのだろうか?と思わさせられる。特に2曲目。
程々に走っている2曲目はGt.が良い仕事をしている。
間奏のギターソロ含め、これ良いなと思うフレーズが多い。
アコギのイントロが、昭和3、40年代の割烹着を着たお袋さんが
夜なべ仕事をしている光景を想起させる3曲目はアップテンポ曲。
この曲でもGt.が良い感じ。間奏含めて良いフレーズが有るでよ。
4曲目はGt.の夜をイメージさせるイントロから始まるスロー曲。
曲名通り「おやすみ」な感じの曲だ。
Vo.も曲に良くマッチしていて、とても良い感じなのだが、
唐突に曲が終わったと思ったら、インストみたいな展開に変わるのは何故?
別にこんな展開にせず、曲に合わせて終わらせた方が良かったのに・・・。
5曲目は「浪漫的〜ロマンティック〜」。
インスト曲ながら今作におけるキラーチューンだ。
暗さ、物悲しさ、儚さ、哀愁に満ち溢れた、間違い無く日本人の
心の琴線に触れるであろうそのメロディーは一聴の価値有りだ。
唯一気になるのは、曲名と曲調が合ってない事。何処が「浪漫的」なんだ?
7曲目は明るいアップテンポ曲。サビに飛翔感が有り、ドラマのEDなんかで
使えそうな曲だ。でも、その場合はVo.を変えなきゃならないだろうな。
10曲目は4曲目とは別の「おやすみ」的スローメロディーからバンドサウンドの
ミドルテンポな本編に入る。でも終いにはまたスローに戻って終わる。
本編をもっと長くした方が良いと思う。何か中途半端なんだよな。
全体的にVo.よりGt.の方が良い仕事してるな、と思えるアルバムだ。
でも、出来としては標準レベルだ。
評価 75点
2,3,4,5がオススメだ。