MAYHEM
(ノルウェー)
「DEATHCRUSH」(08年作)
1.Silvester Anfang(インスト) 2.Deathcrush 3.Chainsaw Gutsfuck
4.Witching Hour(VENOMのカヴァー) 5.Necrolust 6.(Weird)Manheim
7.Pure Fucking Armageddon
ブラックメタルの有名バンドのミニアルバム。
HR/HM好きにとって、その常軌を逸したヤバ過ぎるレジェンドの数々で
知られるブラックメタラー達のカリスマ的存在のバンドであり、
今作は87年に発売された彼等の1stミニアルバムである。
軍隊の行軍の様なインストの1曲目に続く2曲目は邪悪さを放つノイジーな
ギターサウンドで始まる。ミドルテンポのパートではブルータルな雰囲気が
強いのだが、爆走パートに入ると薄れて、攻撃性が強くなる。
ManiacのVo.はギャーギャー言う喚き型の絶叫スタイルで
何言ってるのかよく分からず、当初はVo.が入るのが余計に思えたのだが、
聴き込んでいく内に、このVo.がサウンドの邪悪さに一役買っているの
だろうと思う様になった。
3曲目はミドルテンポ曲。雰囲気こそ邪悪さを全編で漂わせているのだが、
曲自体はおとなしめな感じで、Vo.も2曲目よりパワーダウンしている。
ドカドカ爆走する4曲目は「VENOM」のカヴァー。原曲は聴いた事無いんだけど、
MAYHEM色十分でカヴァーという気がしない。Vo.が奥に
引っ込みまくりでさらに聴き取り辛く、悲鳴やら断末魔の叫びやら
雄叫びの様なモノしか聴こえない。
5曲目は邪悪さを放ちながらゆっくりと迫り来る様にミドルテンポで進行し、
生き急ぐ様な爆走パートへと展開するスラッシュっぽい感じの曲。
Vo.の悲鳴の様な絶叫には狂気を感じる。
6曲目はイントロでピアノが冷たさを含んだ叙情的な音色を奏でて
疾走を開始する。疾走パートはあまり良いとは思えないのだが、
Dr.が叩きつける様な怒涛のドラミングを炸裂させる。
全編通して邪悪さを漂わせてはいるものの、サウンドプロダクションが
激悪で、当初はこれを楽しむのは無理だと思っていた。
何度も聴き込んでどうにかある程度は理解出来る様になったけど、
手元に残そうという気にまではならなかった。
評価 56点
オススメは無し。