MAYPOLE
(アメリカ)
「product」(97年作)
1.Going Dutch 2.Concrete Shoes 3.Drag The Lake 4.Not Concerned 5.Model T
6.Clearance Sale 7.Home Free 8.My Window 9.Don't Recall 10.Call It Pride
11.Return To Sender 12.Watch Your Step(エルヴィス・コステロのカヴァー)
13.Gloat(ボーナストラック)
1stアルバム。
08年12月25日のDiaryで記した、7枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、「ボブ・ディラン」の息子であるジェイコブ・ディランが
率いるバンド「THE WALLFLOWERS」の初期ギタリストであった
トビー・ミラーを中心に結成されたバンドとの事だ。
商品の帯に「ハード・メロディック・アイロニスト・コア・ギター・バンド」
と記されており、そこから音楽性を想像する事が出来無かったので
購入に至ったという訳だ。
楽曲の音楽性は、カントリーとブルーズをベースにした
伝統的なアメリカンロックが大きな要素となっており、そこに
ポップ要素を加えたモノ、と言えば良いと思う。
しゃがれ声のVo.は曲によって合う合わないが有り、ちと微妙だ。
2曲目はBa.を軸に暗い雰囲気の中をゆっくりと歩み行く様に進行。
途中でGt.が加わり叙情的な音色を奏で、力強い進行を展開するサビへと到る。
3曲目はアメリカンなストリートの空気を感じさせるロックンロール。
Gt.のリフこそ明るいのだが、曲調はシリアスさが感じられ、
今一つ明るくなりきらないな。
4曲目は手拍子必至のキャッチーなノリが楽しめる
ライトでドライヴィンなロックンロール。
5曲目はグネグネとしたグルーヴを放つバンドサウンドが良いのだが、
肝心の曲自体が今一つ面白味に欠けるのが勿体無いな。
6曲目のミドルテンポ曲はGt.のアルペジオが黄昏時を想起させる音色を奏で、
アコギとリズム隊が穏やかさ、ゆったり感を出す叙情ナンバー。
7曲目はハードなバンドサウンドが展開するシリアスな雰囲気を持った
ミドルテンポ走曲。この曲も今一つ面白味に欠けるな。
バンドサウンド自体は良いんだけどね。
9曲目は前面に出たイキの良いBa.を軸に進行する走曲。
バンドサウンドは時おりまとまりが無い様な所を見せるも、それはそれで
面白味が感じられて良いのだが、Vo.だけ別の事をやってる様な
感じがしてマッチ感に欠けるな。
11曲目はメロディックでグルーヴィーながらちょいと緊迫感を含んだ
バンドサウンドが楽しくて良い感じなコミカルポップロックンロール。
ラストの13曲目はハードかつメロディアスな走曲で締めだ。
しゃがれ声のVo.含め、楽曲は全体的に今一つというか
物足りなさを感じる、というのが率直な感想だ。
でも、バンドサウンドには割と面白味を感じる所が多かったので
楽曲レベルの向上を図ればきっと良い作品を作れるんじゃないかと思う。
それだけのモノは持っていると感じた。
現在(11年5月)でも活動してるのかは不明だけど、次作に期待だな。
評価 68点
4,11,13がオススメだ。