松浦有希
(日本)
「Stella Bambina」(97年作)
1.intro-lude 星のない夜へ〜Stella Mix 2.私らしく 3.あなたをずっとみつめてる
4.Forever Dreamer 5.願いはひとつ 6.Je t'aimerai 7.瞳の奥で抱きしめて 8.Touch and Go!!
9.Ring My Bell 10.星のない夜へ 11.勇気の引力 12.Silent Rain〜いつか夢のように〜
13.Make me SMILE 14.太陽のFuturizm 15.Just Only You Know
大阪府出身の女性シンガーソングライター、作詞、作・編曲家の3rd。
BOOK-OFF某店にて、新古品で250円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、主にアニメや声優関連で楽曲を提供している様で、
87年に作曲家としてデビュー後、90年に自らも歌手デビューを果たしている。
他にもCMのナレーションやFM番組のパーソナリティ等、
幅広い活動を展開している。
楽曲の音楽性は、J-POPなポップスまたは歌謡ポップスである。
某アニメのED曲として使われた、今作の中では浮いた印象を受ける
穏やかで優しい雰囲気の2曲目。
3曲目は女性コーラスやシンセストリングスが憂いを帯びた
切ない雰囲気を醸し出し、ドラマティックさをも演出する。それに絡む
活動的な打ち込みリズムとVo.が切なさと明るさを同居させている。
4曲目はジャズとボサノヴァが混じった様な感じの曲。
憂いや切ない哀愁を帯びたドラマティックなメロディーで進行し、
想い人に会えた喜びや幸せを思わせるメロディアスなサビが良い。
大人の雰囲気を演出するジャズ調の6曲目。
Key.やSyn.、女性コーラスが寂しげな雰囲気を醸し出すと同時に
ドラマティックさも演出する8曲目はBa.が主に歌メロを引っ張る
役割を負っているのだが、前面に出ていないためにイマイチ果たせていない。
Ba.の低音を生かせば切ない歌メロの揺れ動く心象を表現出来たと思う。
ハープっぽい音色のアコギから奏でられるメロディーにボサノヴァ風の
リズムやホーンセクションが絡む癒し系寄りの穏やかな9曲目。
ピアノがトレンディドラマティックなシリアスさを演出する始まりの
12曲目はAメロに到ると打ち込みリズムを軸とした曲調へと展開。
歌メロにシリアスさは残るけど、正直、イマイチやね・・・。
13曲目はGt.やPer.、ピアノが軽快かつアクティヴなノリを放ち、
絡むKey.やSyn.が爽やかさ、心地良さを加味する明るさ溢れる
ポップチューン。間奏のボサノヴァ風アコギソロもノリが良いな。
ラストの15曲目は雨模様の日の様な湿り気を帯びた憂鬱な雰囲気の
ミドルテンポ曲。ストリングスがドラマティックさを演出しているのだが、
引っ込み気味でイマイチその役割を果たせていない。
サビは開放感有る晴れやかで優しいメロディーへと展開する。
馬徳の好みから大きく外れた様な曲は無いのだが、楽曲の出来は
標準〜そのちょい上下辺りのモノばかり。ダレこそ感じなかったものの、
個人的には面白味に欠けるし、そういうのが15曲も続くのはいただけない。
彼女のVo.は清純派寄りの甘い声質で、某CDサイトのコメントの様に
女の子のメルヘンチックな世界を求める人にはたまらないモノが
有ると思うし、アイドル好きのリスナーにもイケると思う。
個人的には嫌いではないけどそんなに好きになれるタイプでもない。
今作をイマイチ好けない一番の理由はそれかもなぁ・・・。
評価 74点
3,4,6,8がオススメだ。