宮野弘紀
(日本)
「Crystallized 道の陽」(97年作)
1.弥生202 2.ナギ & ナミ 3.Now That We're Alone 4.Ninth Bird 5.Lydian Dance
6.Commemoracion 7.Pasmo 8.Tempo '97 9.Live in Hope
10.道の陽 The Light of Affection 11.P.S. Think for Yourself
東京都出身のギタリストのソロアルバム。
09年7月18日のDiaryで記した、約30枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、国内屈指のアコースティックギターの名手で、
ジャズ、ニューエイジ、フュージョン、ボサノヴァ等、
幅広い音楽性で人気が有るという。
他にもプロデューサー、作曲家、アレンジャーとして
ファッションショーやTVの音楽の担当や、他のミュージシャン達との
共演やレコーディング等で活躍している。
今作はアコースティックギターを軸としたインストゥルメンタル作で、
多彩なゲストミュージシャンを迎えてのフュージョンコンボによる
アダルティックでムーディーでゆったりとしたラウンジ系の楽曲が
主に収録されている。
5曲目は軽快かつアクティヴに弾き回されるアコギと
爽やかかつ気品を感じさせるジャジーなピアノの絡みが
サントラの様にドラマティックさを演出する曲だ。
6曲目はアコギと絡むバンドネオンのエキゾチックな音色が
しめやかかつ寂れた雰囲気を醸し出すと同時に
ドラマティックさも演出し、実に良い仕事をしている。
女性Vo.を楽器の一つとして活用した感じのジャジーな8曲目。
「THE BOOM」の宮沢和史がVo.で参加している10曲目。
肌寒さすら感じさせる様な静寂を演出する情緒的なピアノのメロディー
からは一面に白の情景が想起される。
Vo.は有ろうと無かろうとどちらでも良いなぁ・・・。
ヴァイオリンとの掛け合いが聴けるラストの11曲目。
1曲1曲は出来が良いのだが、通して聴くと途中でダレを感じてしまった。
前半で似た感じの曲が続いたのがマズかったな。
中盤〜後半は上記の様に多様性が感じられたのだが、前半で感じた
ダレを引きずってしまう結果になってしまい、楽曲の多様性を
良く感じられなくなってしまった。う〜ん、残念だ。
とはいえ、これはロック者である馬徳の感想だ。この手の音楽性を好む
リスナーには十分にオススメ出来る作品だと思うぞ。
評価 65点
5,6,8,10がオススメだ。