NANANINE
(日本)
「12E12」(02年作)
1.ハミングベイブ 2.ジム アンド フリーキー 3.オーリー 4.フランジ 5.ローリングトーンズ
6.ストローク 7.ツインキー 8.デイスリッパー 9.In The Night
10.スイングパーク 11.ピンク 12.ミニー
福岡県出身の4人組ロックバンドの1st。
09年7月18日のDiaryで記した、
「中古CD1枚100円、10枚500円」セールで20枚購入した内の1枚だ。
結成は99年。それぞれ別のバンドで活動していたメンバーが
麻雀の席で意気投合し、NANANINEとして活動を開始したという。
02年にメジャーデビューを果たすものの、メジャーのやり方が気に入らなかった様で、
03年に自分達から申し出て契約を解消してしまう。
以後、数枚の音源をリリースし、06年に活動休止している。
楽曲の音楽性に関しては、
「オルタナ、パワーポップ、エモ、ローファイのエッセンスを
ダイレクトに表現した風情」などと某サイトに有ったけど、
個人的にはシンプルなギターロックという印象だ。
バンドサウンドのみのサウンドは好きだから良いんだけど、
サウンドプロダクションの悪さが目立ち、本来はもっと響くであろう
メロディーの良さを殺してしまっている。これはイカン。
おかげで馬徳のロックハートにほとんど響かないのだ。
まったり系ミドルテンポ曲の1曲目はイントロからして不安を感じ、2曲目は
叙情性を含んだエモメロディック疾走曲なのにプロダクションのせいで
ロックハートに響かず、勿体無いな・・・と思わさせられる。
この時点でこの先がどんな感じなのか予想出来て、BOOK-OFF行きを
覚悟する。でも3曲目の走曲はまあまあでちょっとだけ期待回復。
しかし4曲目のノイジーなどんより系ダウナー曲で期待粉砕。
彼等の音楽性にはノイジーなのは合わないと思うなあ。
5曲目はカラッとした明るさのアメリカンロックっぽいミドルテンポ曲。
6曲目で再びどんより系の曲に戻るものの、この曲は悪くないな。
7曲目もどんより系の曲ではあるのだが、おめかしした様なオシャレ感有る
明るいGt.リフがコミカルな楽しい雰囲気を演出する。
8曲目の走曲で今作の中では力強い展開を聴かせ、9曲目は内向的っぽい
ミドルテンポ曲。10曲目は憂いを帯びたメロディーの中に肌寒い冷気を感じ、
11曲目はチャカチャカした金属的なGt.が印象的だ。
ラストの12曲目のミドルテンポ曲はGt.が温かみの有る叙情的な音色を奏で、
Vo.の気だるげな歌い回しがまったり感と脱力感を誘う。
前半はともかく、後半はプロダクションが少々良くなっているのだが、
やはり、馬徳のロックハートに強く響く様なモノではない。
元々、音楽誌で彼等の事は知っていたので期待していたのだが、
残念な結果になってしまったなあ・・・。
評価 39点
6,7がオススメだ。