NATURE LIVING
(日本)
「THIRST FOR LUST」(00年作)
1.Subdued light 2.Breed 3.Unlearn 4.Senseless 5.11℃ 6.Eternal agony
5人組エモ/ロックバンドの1stミニ。
09年11月7日のDiaryで記した、49枚購入した内の1枚だ。
ネットで調べた所、結成は98年。新宿、渋谷を拠点に活動しており、
海外でもライヴを行なっている。スウェーデンのバンド「STARMARKET」等、
90年代に活躍していたエモバンドのサウンドに影響を受けているとの事だ。
※現在(10年2月)ではKey.奏者が加入し、6人組となっている。
楽曲の音楽性はエモーショナルなロックである。
ダウナーな始まりに何か不安なモノを感じた1曲目。
Vo.の自信無さげな歌唱がまず気になる。
憂いを帯びた精神的に暗いメロディーで走り、到ったサビでは哀愁が加味される。
メロディーは悪くないのだが、もっと盛り上げてもいいんじゃなかろうか?
パワー不足で物足りなさを感じるなあ・・・。
Gt.のアルペジオによる叙情的な音色のイントロに
何処か色気を感じてしまった2曲目のミドルテンポ曲も暗いメロディーで進行。
だが暗いだけでダラダラ進んでいる感じがして面白味が無い。
イントロでGt.がドラマティックさを演出する3曲目もミドルテンポ曲。
やはりメロディーは暗めで、Ba.が重い雰囲気を醸し出す。
サビは力強い展開を聴かせる。2曲目よりマシだな。
4曲目は電子音(かBa.)が淡々と流れる長いイントロパートにおいて、
途中から加わる2本のGt.が、メロウな、叙情的な、清らかな音色を
奏でたりしているのが良いが、肝心の本編がイマイチでなあ・・・。
5曲目は荒涼感を感じさせる始まりが良い感じなのだが、
歌メロに入るとこれまたイマイチなんだよなあ・・・。サビは悪くないんだけど。
ラストの6曲目はイントロで奏でられるアコギ(多分)の叙情的な音色が
まず良い。肝心の本編はまあまあだな。
ここまで記して来て分かっていると思うけど、
イントロだけ良くて後がイマイチという曲ばかりな上に疾走曲も無い。
個人的にはダレを感じて途中で眠くなってしまった。
エモーショナルなのは良いけど多様性に欠ける。
最新作ではどうなのか知らないが、今作の時点では克服すべき課題が多く、
他人にオススメ出来るモノではないな。
評価 66点
4曲目のイントロパートがオススメだ。