NeiL
(日本)
「Disease」(99年作)
1.Schizophrenia 2.Disease 3.seduceの蜂 4.DEEP ETERNAL(More "DEEP" Version)
4人組ヴィジュアル系ロックバンドの3rdミニ。
09年5月18日のDiaryで記した、55枚程購入した内の1枚だ。
ネットで調べた所、96年〜00年頃に活動していたバンドで、今作をリリースした後に
メジャーデビューを果たしているのだが、実質的にはインディーズ同然の様な
状態だったらしい。馬徳自身、今作がリリースされた当時に彼等のバンド名など
聞いた事が無いし、話題にすら出た事が無いので、
「そんなバンドがよくデビュー出来たもんだなあ」、と思う。
まあ、当時はヴィジュアル系が好調な時期だったから、
青田刈り的な所も有ったんだろうなあ。
肝心の楽曲の方はというと、当時のヴィジュアル系のサウンドから特に大きく
外れた事をしている訳ではないのだが、当時のインディーズの作品にしては
出来の良いモノを聴かせてくれるぞ。
ボソボソした語りのイントロで始まる1曲目はサビこそ開放的でライトな感じだが、
そこに到るまではダークな雰囲気で、Ba.の低音がその雰囲気を
強調している。速弾くギターソロが有るのはいいけど、
何か一歩後ろに下がっている様な感じなのが残念だな。
2曲目も1曲目同様、ダークな雰囲気の曲だが、妖しさ漂う音色とメロウな音色を
奏でる2本のGt.が絡まる事により、ルナティックな叙情性を醸し出す
ドラマティックな曲だ。間奏のギターソロはメロディーに
上手く溶け込んでおり、ソロというよりメロディーの一部といった
マッチ感が有るな。
3曲目の疾走曲もダークな雰囲気の曲だが、ロックなりの力強さが有り、
メロディアスな方に比重が置かれる事が多かった当時のヴィジュアル系では
珍しいと言えるかも。
和の雰囲気を感じる風鈴の様な音色のイントロで始まるラストの4曲目は
今作当時のヴィジュアル系によくありがちなメロディアス走曲。
出来れば全曲ダークな方向で通して欲しかったのだが、まあ、捨て曲は無いし
出来も良いから良しとしておこう。
それよりもたった4曲でミニアルバム扱いという事の方が気に入らんのだ。
今時、シングルでも4曲入りのモノが有るというのにさ。
しかも価格が2千円だし。2千円取るなら6、7曲は収録して欲しいぞ。
・・・とはいえ、BOOK-OFFで中古で105円で購入した馬徳が
こんな事言っても説得力は無いかもしれんけどさ・・・。
でも、このレビューを見ている皆さんだって、そう思うでしょう?
評価 75点
2,3,4がオススメだ。