大谷健吾
(日本)
「baby, do not cry」(96年作)
1.君に会いたい 2.WILL 3.気にしないから 4.FOR YOU 5.Love Somebody
6.君のせいじゃない僕のせいじゃない 7.Dear Girl Friend 8.Still love you
9.BABY DO NOT CRY 10.Missing you-変わらない約束-
1stアルバム。
ネットで調べてみた所、小室哲哉ファミリーの一員である様で、
84年にデビューしたアイドルデュオ「キララとウララ」のキララこと
大谷香奈子の実弟との事だ。
購入当時はそんな事は全く知らず、ロックっぽく感じたジャケが
良い感じだった、というジャケ買いで、良いと思える曲が2曲しかなく、
MY BEST用に置いとくだけの存在になっていたのだが、このレビューを記すために
3年ぶりくらいに聴いたら受け入れられる様になっていた。
彼の声質はジャニーズ系っぽい高音で、楽曲の方もジャニーズ系の
アイドルソングっぽさを含んだ売れ線ハードPOP/ROCKである。
彼の作曲した曲も少数ながら有るものの、大半は
他のミュージシャンによるモノで、小室哲哉も2曲提供している。
1曲目はJ-POP的ハードロックのミドルテンポ曲。ダンスロックの要素を
含んだ縦ノリの曲で、躍動するシンセがそれを助長する。こういう所は
やはり小室系なのだなあ、と思う。でも個人的には今作一番のお気に入りだ。
2、3曲目はJ-POP的ハードポップのアップテンポ曲。
両曲とも何処か南国風っぽさを感じるメロディーで、2曲目はSyn.が力強さを
加味し、3曲目はよく有る飛翔系のSyn.が弾き回される。
4曲目はメロウかつマイルドな雰囲気系アコースティック曲。
5曲目は小室哲哉提供のアップテンポ曲。キャッチーだけど
アルバムの雰囲気に合わせていて、売れ線に走り過ぎていないので
他の曲との違和感を感じない。
6曲目は楽しく陽気な雰囲気のアップテンポ曲。
7曲目はジャニーズ寄りのダンスロック調アップテンポ曲。
Vo.が3人もいればジャニーズの曲って言われても疑問に感じないだろうな。
8曲目はバラード。Ba.とDr.が暗い陰りを感じさせ、Gt.の奏でる
アルペジオの切ない音色が絡む事によって叙情的な曲調になる
A、Bメロ部分は良いのだが、盛り上がるサビは明る過ぎてイマイチだ。
間奏のアコギのソロも良いぞ。
9曲目はJ-POP的ハードポップなアップテンポ走曲。
コーラスの加わるサビがモロにジャニーズな感じになってしまうのがなあ・・・。
それまではそんなに悪くない感じなんだけどね。
ラストの10曲目は小室哲哉提供のポップなアップテンポ曲。
盛り上がりに欠ける曲だな。
受け入れられる様にはなっていたけど、個人的にはVo.を含めた
ジャニーズっぽさがどうしても引っ掛かるんだよなあ・・・。という訳で馬徳の評価は
あまり高くないが、小室系、ジャニーズ系が好きな人には
オススメ出来ると言えるだろうな。
評価 73点
1,5がオススメだ。