PARIAH

(アメリカ)

「To Mock A KiLLiNG Bird」(93年作)

1.ANESTHESIA  2.DID I HEAR YOU SAY...?  3.MAKE BELIEVE (JESUS FREAK)

4.POWERLESS  5.JUNK MAIL  6.LOVE TO TURN YOU ON  7.NOBODY LISTENS

8.DO YOU KNOW HOW TO ROCK  9.LETTER TO MYSELF  10.TORN & TIED

11.THIS MEANS WAR   12.LOVE(インスト)  13.SICK KID

テキサス州出身のハードロックバンドの1st。

08年12月25日のDiaryで記した、7枚購入した内の1枚である。

ネットで調べた所、「SATAN」「BLIND FURY」「SATAN」

「PARIAH」改名を続けたNWOBHM系バンドがおり、

それとよく間違われる米国テキサス州出身のバンドである。

Geffen RecordsA&Rが強力にプッシュし、大型新人としてデビュー。

デビュー時の「SKID ROW」を思わせるエナジーとロックに掛ける

若々しいスピリットが話題となったらしいが、結局は無名のまま消えたそうだ。

楽曲の音楽性は、ちょいとメタル寄りアメリカンなハードロック

何処か独特の雰囲気を持っており、それが個性だろうか。

1曲目は退廃感を放つリフが聴け、リズム隊と絡んで

官能的にグルーヴィーに。かつ如何わしい雰囲気を醸し出す

ハードなロックンロール2曲目はライトなノリの走曲だ。

まどろむ様な穏やかさを感じさせるアコギメロで始まる3曲目。

歌メロに入ると叙情性を感じさせるGt.アルペジオ浮遊感を演出する

Ba.の低音と絡んでちょいとポストロックっぽいアトモスフェリック

パートで進行し、途中からバンドサウンドが登場。

盛り上がるサビ(多分)の哀愁を帯びた歌メロが良いな。

4曲目はGt.ワイルドなリフが聴け、Ba.ドライヴ感を演出する

パワフルなロックンロール。サビで顔を出すシンガロング熱いぞ。

黄昏た雰囲気を演出するGt.と、哀愁を奏でるもう1本のGt.のソロの

絡みが実に良い間奏も聴き所だ。

5曲目はバラード。仄かな暖かみを感じさせるGt.アルペジオ

浮遊感演出するBa.の低音と絡んで幻想的に叙情的な雰囲気

醸し出す。途中からDr.も加わってドラマティックに盛り上がるぞ。

個人的にはDr.の音がちと強過ぎだったり、Vo.喚く様な歌唱が

雰囲気ぶち壊しなのが気に掛かるなあ・・・。

6曲目は幾分前面に出たBa.とした力強い進行を聴かせる走曲。

7曲目はアコギ2本のメランコリックなメロディーに始まり、続いて

Gt.ドライヴ感有るヘヴィリフが登場。リズム隊と絡んでグルーヴィー

進行を聴かせるハードなロックンロールだ。

9曲目は暗く憂いを帯びた叙情的な雰囲気のミドルテンポ曲。

曲自体は割と良い感じなのだが、Vo.の声質が一部で

雰囲気に合ってないのが勿体無いな。

10曲目はグランジっぽい感じの静かな流れでもって進行。

夜明け頃を思わせる仄かに明るい雰囲気の曲だ。

中盤辺りからバンドサウンドが展開する。

11曲目はアメリカンストリートの空気を感じさせるロックンロールで、

ライトなノリの中に幾分の緊張感を有する。

12曲目はアコギ2本による日本人好みな哀愁メロのインスト。

短いのが勿体無いのう。

通して聴いた感想として、Gt.良い仕事をしている所が多いと感じた。

しかし、全体的に楽曲の出来は並よりやや上ぐらいで、聴き手を

強烈に惹き付けるとなる曲が無いのが残念だ。

まあ、捨て曲は無いのでアメリカンハード/ロックンロール好きの

リスナーは購入する価値が有ると思うぞ。

評価 76点

1,4,6,7,12がオススメだ。

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