Pashya
(日本)
「優白な聲」(06年作)
1.悲遠の絆(インスト) 2.優白な聲 3.緋の鳥
愛知県出身の4人組ヴィジュアル系ロックバンドのシングル。
BOOK-OFF某店にて、中古で105円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、「人の喜怒哀楽から行着く場所」という
コンセプトのもと、05年〜07年までの約2年間活動していた。
楽曲の音楽性はSyn.が幻想的、または和の雰囲気を演出する
90年代後期寄りのメロディアスなモノで、Gt.が幾分ハードだな。
1曲目はミステリアスさを感じさせるキンコンしたSyn.、
Key.と笛系楽器(多分打ち込み)が絡み、かぐや姫などを思わせる
(馬徳のイメージ)平安時代的な幻想感を感じさせる、
叙情性溢れる切ないメロディーのインスト。一応、物語る様なVo.入り
なんだけど、短いからインストと思って良いと思う。
イントロと言っても良さそうな1曲目から、そのまま続いて走り出す2曲目。
叙情性や幻想感はそのままに歌メロへ突入。弱々しいデスヴォイス
というか、獣の唸り声の様な歌唱で始まり、クリーンでの歌唱へ展開。
バックではコーラスがアゥ!アゥ!と声を上げる。哀愁を含んで駆け抜ける
サビ後の間奏では、雰囲気に合ったメロディアスなギターソロが聴ける。
3曲目は緊張感の感じられるドラマティックな疾走を展開。
Vo.は獣の様にアグレッシヴな吠えとクリーンを使い分ける。
何か個性とか他のバンドとは違う所を持たせようとして
獣声みたいなのを取り入れてるんだと思うけど、正直、要らないと思うな。
Syn.やKey.を使ったメロディーセンスは良いモノを持っていると思うので、
それを上手く活用出来ればクリーンだけでも良い作品を作る事が出来ると思う。
彼等はアルバムを出してはいないけど、音源をほぼ網羅したBestが
有るそうなので、縁が有れば聴いてみたいものである。
評価 63点
1がオススメだ。