ROAD OF MAJOR

(日本)

「ROAD OF MAJOR」(03年作)

1.僕らだけの歌  2.雑走  3.大切なもの  4.足跡  5.君がため  6.F. L. D.

7.スコール  8.レールの行方  9.row, row, row  10.夢追い人  11.日付けのない日記  12.春雨

某TV番組の企画から誕生したエイベックス系4人組パンクバンドの1st。

元々、メンバーの4人は全くの他人で、それぞれ別のバンドで活動していたが、

TV番組の企画のためにヘッドハンティングされ、結成に至った。100日間で

50ヶ所を回り、インディーズとして発売するシングルが初登場50位以内に入れば

メジャーデビューダメだったら即解散という条件の企画だった。

放送当時、馬徳自身も最初の方を2、3回見たけど、大して興味を引く事は無かったので

見なくなったのだが、彼等は今作収録のシングル曲「大切なもの」大ヒットさせ、

メジャーへの道を開いた。しかし、自分達にはまだメジャーデビューは早過ぎると感じ、

1年数ヶ月の間、エイベックス傘下のインディーズで活動したのだった。

今作はBOOK-OFF某店にて、中古250円で購入した。

オリコン1位を獲得したアルバムだが、月日が経てば10分の1の価格で

売られる辺りが何か空しいものだねえ・・・。

楽曲は青春パンクである。

1曲目はシングル曲「僕らだけの歌」勢いの有る疾走曲で、個人的には

今作で一番気に入っている曲だ。サビの若さを感じる勇ましいコーラスが熱い

ただ、もう少しBa.を前面に出せばもっと良い感じになったと思う。

飛び跳ねる様なドラミングが曲に躍動感与えている様に感じる2曲目は

変化球的疾走曲。イントロのフレーズを聴いてると、早送りの餅つきの画面が

思い浮かぶのは馬徳だけだろうか?

3曲目はシングル曲「大切なもの」。彼等の浮上のきっかけとなった

ノスタルジックな疾走曲だが、正直、とても90万枚も売れる様な曲には思えん。

やはり、TVの力だな。

5曲目は疾走曲。規則正しいバスドラの連打と歌い回しだけのイントロで始まり、

途中からGt.とBa.が加わり、疾走を開始する。Ba.の弾き回しがメロディーに

曇り空の様などんより感を演出し、サビでは晴れ渡る様な明るいメロディーへ

展開する。その明るさをシンガロング助長している。

6曲目は楽しく陽気なアップテンポ曲。

小、中学生みたいなコーラスがその雰囲気を強くする。

8曲目はノスタルジック叙情メロディーのミドルテンポ曲。

幼き頃に見た夕暮れ時の光景が思い浮かぶ的な曲だ。

(意味わからんかったらスマン)

10曲目は厚みの有るイントロにロック色濃い曲を予想したのだが、歌メロに入ると

パンク調になってしまうのが残念な疾走曲。でも曲自体は悪くなく、寂しげな感じの

エモーショナルなサビが良く、今作の中では力強い疾走具合も良いな。

11曲目は暖かみの有るほがらかなミドルテンポ曲。

馬徳は基本的にはロックに対して荒々しさとか攻撃性といった「牙」

求めるタイプのリスナーなので、良く言えばJ-POP的な大衆パンク

悪く言えば個性に乏しい歯牙無き優等生パンクなこの手の

お前等でなくてもいいや的な牙(または個性)の欠けたロックに高い評価は

やれんのよ。そもそもロックのレーベルでもないエイベックスに所属したのが

間違いだったんじゃないだろうか?まあ、当時の彼等に選択権なんて

無かったんだろうけど。

評価 60点

1がオススメだ。

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