Remi
(日本)
「_BOX」(02年作)
1.a lullaby 2.Forget me not 3.静かの海 4.夢 5.銀のお城
6.A part of universe 7.Happy Rain 8.おしえて 9.恋人 10.愛のカタマリ
女性歌手のアルバム。
BOOK-OFF某店にて、中古で250円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べてみた所、「Sound Horizon」に参加している歌い手に
REMIという女性が居るのだが、それが今作の彼女なのかは不明だ。
その他にも似た様な名義で活動している人が居て、結局の所、
ハッキリとした情報は何一つとして得る事が出来無かった。
1曲目は奥に引っ込んだ打ち込みのハープ(多分)とDr.が
幻想感の有る静寂を演出する中、それに合わせる様に歌うVo.。
途中からBa.が加わり、不穏さを感じさせる。
冷たい風となって流れ行く様な物悲しいソプラノヴォイスは
エモーショナルかつドラマティックさを加味し、
荒涼とした世界の情緒を想起させる、実に良い仕事をしているぞ。
さらにシンフォニックサウンドも加わり、
エモーションとドラマティックさを助長する。う〜ん、素晴らしい!!
シンフォニックサウンド好きなリスナーに強くオススメ出来るな。
ジャケからは全く予想外な曲調だが、次曲への期待を大きく煽られたぞ。
そして続く2曲目はJ-POP寄りのポップソングが登場。
・・・・・・・・・え?
何で次がこんな曲なの?メタラーにもアピール出来そうな曲に続いて
何でコレな訳?何よ、この落差の激しさは?
これによって期待は不安へと変わり、その不安に応えるかの様に
この後は全てJ-POP寄りのポップソングで占められていた。
歌謡ポップやらアイドルポップやら媚びポップやら
80年代っぽいモノ等々ね・・・・・・。でも、正直な話、
ここまで大きい落差を感じさせられたのは今作が初めてだよ(溜め息)。
楽曲自体はJ-POPに対して、それなりの懐の広さを持っている
馬徳の許容範囲だったけど、1曲目との落差ゆえに
その後を受け入れる事が出来無かった。
普通のポップス作にしたくなかったから意外性のつもりで
収録したのかもしれんけど、1曲目は入れるべきじゃない。
作詞、作曲を全曲自分で務めた所は評価するけど、
これなら普通のポップス作にした方が良いって。
評価 72点
1,3がオススメだ。