SINBA
(日本)
「RESET」(02年作)
1.RESET 2.standing up 3.RESET(instrumental) 4.standing up(instrumental)
女性シンガーのシングル。
まず謝罪する。
このサイトについてのページでR&Bに関してはレビューしないと
記しておきながら、今回レビューするこのシングルはR&Bなのだ。スマン。
このシンガーに関しては、発売当時、スポーツ新聞などで一面使って大々的に
宣伝していた事をよく覚えている。で、某ミュージシャンや某著名人が
彼女の声はうんたらかんたらと褒め称える文章が記してあった。
ジャケを見てもらえばわかるが、「GALNERYUS」の初期のジャケ絵を
担当した天野喜孝がジャケ絵を提供していて、これだけの売り方をされる
彼女は一体どれ程のモノを持っているのか、と興味が湧いた。
後日、TVの音楽チャンネルでこの曲のPVが流れていたのを見て、
このシングルの購入を決めたという訳だ。
いかに良い声質、作曲能力を備えたシンガー、ミュージシャンも、結局の所、
Vo.を生かすも殺すも曲しだい。
曲を生かすも殺すもVo.しだいなのだが、
デビュー当時、まだ15歳だった彼女のVo.は、年齢不相応なアダルティな
声質と歌唱力で、そのVo.を1曲目の「RESET」が見事に生かしている。
打ち込み(多分)のハープによる神々しさを含んだ優雅な音色から始まる
この曲は、歌メロではアダルトな雰囲気の落ち着いた曲調から、憂いを帯びた様な、
心を揺さぶるムーディーな曲調へと展開する。サビの何処か寂しげな
メロディーの歌い回しは、切なさを加速させる様な感じだ。
2曲目はデジタルポップなアップテンポ曲。こちらでは曲調のせいか、
若干、若さを感じる。それでも、20代前半くらいの大人の雰囲気なのだが。
馬徳の好みの範囲内の曲なので、普通に楽しめた。
シングル、カップリング曲、双方を楽しめたので、アルバムを聴いてみたいと
思うのだが、調べてみると、シングル3枚リリースして、その後アルバムがリリース
される予定だったそうだが、中止になってしまったらしい。それ以降の活動は
不明である。消えてしまうには勿体無いと思うのだがなあ・・・。
評価 62点
1,2がオススメだ。