千住 明
(日本)
「NHK大河ドラマ 風林火山
オリジナル・サウンドトラック」(07年作)
1.風林火山 -メイン・テーマ- 2.侵椋すること火の如し(侵椋如火) 3.我に力を 4.相克と謀略
5.生きる事は愛する事 6.風林火山 -出陣- 7.散りふる花 8.陰謀と策略 9.山駆ける風
10.風林火山 -愛- 11.村の足軽 12.摩利支天 13.隻眼の画策
14.動かざること山の如し(不動如山) 15.さらば故郷 16.ほの暗き森 17.戦は我が人生の如し
18.疾きこと風の如し(其疾如風) 19.徐なること林の如し(其徐如林) 20.誕生と死 21.野望と挫折
22.開かれる門 23.蒼き月影 24.風林火山 -生きる- 25.いざ出陣!決戦の地へ
26.やすらぎの人 27.人生は一睡の夢 28.天下が動く! 29.風林火山 -燃ゆる日輪-
東京都出身の作・編曲家、音楽プロデューサーが音楽を務めた
NHK大河ドラマのサウンドトラック。
ネットで調べた所、TVドラマ、CM、アニメ、映画等のサウンドトラック制作を
中心にポップスから純音楽まで多岐にわたり活躍している方である。
ソロアルバム、メインアルバム、プロデュースアルバムは数多く、
海外アーティストのプロデュースや巨匠クラスの指揮者とのセッションなど、
世界的な規模での活躍も見せている。
今作は07年に放送されたNHK大河ドラマ「風林火山」のサントラである。
一番の聴き所は何と言ってもOPに使われたメインテーマの"風林火山"だ。
馬徳はTVでこの曲を聴いて即サントラの購入を決意したのでな。
勇壮かつ躍動感溢れる始まりは武田の騎馬隊の進軍を思わせ、
雄大かつ叙情的な旋律と暗躍する様な不穏さを展開し、
そして再び勇壮へと展開。この勇壮への展開直前から再度の勇壮へと
展開した始まりの辺りがこの曲の一番の聴き所だと思う。
他には重厚で高揚感を煽る力強い展開を聴かせる2曲目。
慟哭の哀愁を強烈に放つと同時にアトモスフェリックでもある3曲目。
戦国乱世に振り回される人々の悲しさ、切なさ、儚さを帯びた様な
哀愁のメロディーが胸に迫る17曲目。
物語中盤の上田原の戦いでの使用が実に効果的だった合戦シーン用の
18曲目。もっとも、肝心の合戦シーンはイマイチな出来だったけど・・・。
この辺りが個人的なオススメである。
決して出来は悪くないのだが、あまり印象に残らない曲が割と多く、
似た様な感じの曲も多い。そのせいか、多様性に乏しい印象を受けた。
期待しての購入だっただけに残念な結果になってしまったなあ・・・。
評価 65点
1,2,3,17,18がオススメだ。