高岡奈央
(日本)
「NAOT」(01年作)
1.Everyday Everynight 2.青空 3.だいきらい 4.遠恋 5.約束 6.月のひかり
新潟県出身のシンガーソングライターのミニアルバム。
09年11月6日のDiaryで記した、11枚購入した内の1枚である。
ネットで調べた所、元々は新潟を中心にバンド「NAO」として活動していたが、
後に本名でのソロ活動となり、03年にメジャーデビューしている。
地元新潟での知名度は高く、ライヴでも高い動員力が有るらしい。
HPは5年以上更新されてないが、現在(10年2月)も地元で活動している様だ。
※今作はNAOの時の音源であるが、別々にすると面倒だと思うので
統一してしまう事にする。
楽曲の音楽性は歌謡ポップスである。
アコギの音色が力を抜いて落ち着く事の出来る穏やかな雰囲気を
演出するアコースティックな幕開けの1曲目はスロー曲。
そのまま歌メロに入るとしんみりとしてしまうが、途中からバンドサウンドになり、
歌謡メロで穏やかにサビへと到る。サビメロには慈愛を思わせる
温かさと優しさを感じるな。曲の最後はピアノによってドラマティックな
幕切れを聴かせるぞ。
2曲目は雨上がりの空に見える虹を思わせるライトながら
湿気混じりな日常的メロディーのミドルテンポ曲。
3曲目は都会感の有る、穏やかだが憂鬱そうで、
何処かダンサブルにも感じられるミドルテンポ曲。
4曲目はKey.が浮遊感の有る幻惑する様な空間を演出するスロー曲で、
メランコリックな歌メロと絡まると叙情性が強まる。
高原などにピクニックにでも来た様な、清々しく、ワクワクする
雰囲気を出す笛系楽器とピアノによるイントロの5曲目は、曲本編に入ると
家で休日を過ごす様な穏やかな日常的メロディーへと展開してしまうのが
不満やのぅ。1曲くらい思い切って雰囲気を変えても良いんじゃないか?
今作の穏やか系の楽曲の雰囲気に大きな違いは無いんだからさあ・・・。
ラストの6曲目はアコギから奏でられるまどろむ様なメロディーに乗せて
歌い上げるおやすみ系のスロー曲。
分かり易い例えで言えば、「フィリップ・ルイス」のソロ作に近い感じの作品だ。
大きな盛り上がりは無いし、上記の様に雰囲気に大差は無いし。
だからイマイチ好かなかった。
楽曲の出来、好みは今作の方に軍配が上がるんだけどねえ・・・。
評価 73点
1,4がオススメだ。