T & T
(日本)
「オレンジ色の世界」(02年作)
1.トワイライト 2.色のスケッチ(ver.2) 3.シャララ 4.倒れたところがゴール 5.オレンジ色の世界
長野県出身の2人組アコースティックユニットの2ndミニ。
BOOK-OFF某店にて、新古品で105円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、メンバーが高校生であった95年に結成され、
07年に解散している。ライヴは数多くの本数をこなしていて、
地方誌に取り上げられたりTVやラジオへの出演歴も有るのだが、
正直な所、馬徳自身は今作のレビューのために彼等の事を調べて
初めて長野県出身だと知ったので、知名度はあまり高くなかったのだろう。
・・・単に馬徳が知らなかっただけかもしれんけど。
収録されている楽曲はスロー、ミドルテンポ曲のみだが、
アコースティック系のユニットにはよく有る事さね。
リズム隊等のバンドサウンド入りの曲も有るよ。
穏やかだが荒涼感の有るメロディーが何処か肌寒さを感じさせる1曲目は、
途中から叙情性が濃くなり、ロマンティックな雰囲気が漂う
その様にはドラマティックさも感じられるな。
2曲目も穏やかだが、こちらは温もりが感じられる日常的メロディーで、
目立たないけどコーラスもその雰囲気作りに一役買っている。
サビは心をなごませる聴き心地の良いモノだ。
歌謡曲的な弾き回しのGt.で始まる3曲目はコミカルさと陽気さが有る。
皆で盛り上がろうぜ!と言うにはちと物足りないが、
楽しいメロディーの曲だ。
4曲目はアコギから奏でられるまどろむ様に穏やかなメロディーに乗せて、
語りかける様に歌い上げる短い曲。
ラストの5曲目はフォーク調のメロディーで始まり、サビでバンドサウンドが
加わって盛り上がるが、気というか力の抜けた感じが消えない曲だ。
ヤング向けな音楽性では無く、ウケる年齢層は20代後半以降だろうな。
個人的にはこの手の音楽性に対しても受け入れられる懐の広さは
持っているけど、楽曲面で今一つ物足りなさを感じるんだよな。
でもって、ミニアルバムならやっぱ6曲は収録してほしいぞ。
評価 63点
2,3がオススメだ。