テルスター
(日本)
「テルスター」(99年作)
1.手垢つきだ。 2.インチキさを、ずっと 3.話しかけてもムダだって 4.愚痴ないと、
5.フリダシもどり 6.ライフ335 7.都合いいよね 8.呼んで 呼んで
9.恐ろしく丁寧にやろう 10.溺れ死ぬがいい
4人組ロックバンドの1st。
BOOK-OFF某店にて、中古で250円で販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、結成は96年。当初は「コンセント」という
バンド名だったが、97年にテルスターに改名される。
主に渋谷、下北沢で活動を展開し、現在はメンバーが社長を務める
ライヴハウスで働きながらライヴ活動を行なっているそうだ。
楽曲の音楽性はUSオルタナ系の影響を感じさせる
ポップなギターロックで、そこにニューウェイヴな
アナログ・シンセを加えている。
ネットでは「WEEZER、RENTALS、PAVEMENTなどの
洋楽から邦楽、70年代ロック、パンク、フォークなど
幅広い影響を感じさせる」と紹介されていた。
1曲目はのんびり感の有る穏やかな横ノリのミドルテンポ曲。
2曲目はほがらかに穏やかなミドルテンポ曲。
部分的に加わるSyn.がのんびりと流れる。
3曲目はパンキッシュな疾走曲。Vo.の歌い回しがコミカルなためか、
ポップさが濃く感じられる。ギターサウンドは部分、部分で
その色彩に変化が感じられ、カラフルに思えるな。
4曲目の動的な走曲でも同様だ。
5曲目は日本の原風景を想起する和の雰囲気を感じさせる
スローテンポの進行から、晴れやかに盛り上がるサビへと到る。
6曲目はウネウニョとうねるSyn.が聴ける
エレクトロポップス寄りの脱力系インスト曲。
ここに来てやっと力強いバンドサウンドが聴ける7曲目。
とはいえ、曲自体はイマイチなんだけど・・・。
8曲目のミドルテンポ曲もバンドサウンドは力強い。
それにうねるSyn.以外にピコピコしたSE(多分)が絡むのだが、
正直、要らないなこんなの。Vo.をもっと前面に出して
バンドサウンドに絡めた普通のポップソングにした方がマシだわ。
9曲目はライトなギターリフが聴けるキャッチーな曲。
今作では一番のオススメだ。アメリカンと演歌のノリが融合した様な
間奏のギターソロも悪くないぞ。
ラストの10曲目は童謡をバンドサウンド版にした様な感じのミドルテンポ曲。
馬徳が望む様なハードさやアグレッションがほぼ皆無なのはまだ良い。
でも、アルバムに2、3曲有れば十分な曲がほとんどで
全体的に盛り上がりに欠けるし、面白味が無いのよ。
まあ、何て言うか・・・力の入らない作品やね・・・。
評価 57点
4,9がオススメだ。