THE CRANE FLY
(日本)
「地球ブルース」(05年作)
1.門出の詩 2.君恋し 3.地球ブルース 4.四季彩の花 5.七夕 6.バカばっか
広島県で結成された4人組パンクバンドの2ndミニアルバム。
08年11月29日のDiaryで記した37枚購入した内の1枚である。
アルバムタイトルから、初期の「ゆず」みたいなサウンドのバンドじゃないかと
思ってたのだが、聴いてみたらパンクバンドだった。
04年に一度解散して、05年に復活したそうで、今作は復活後2枚目の音源である。
楽曲は青春パンクである。このサイトについてのページで記したが、
馬徳はただのパンクが苦手なので、今作は不安を持って聴いた。
1曲目は卒業式で歌う様なピアノのメロディーに乗せて歌うイントロの後、
バンドサウンドで疾走を開始するメロディアスな曲で、今作一番のお気に入り曲だ。
歌メロもサビも良いが、サビのコーラスの盛り上げ具合はもう少し上でも
良かったかな。曲最後の部分の盛り上がりは凄く良いな。
ちなみにこの曲は復活後1作目の音源としてシングルになっている。
2曲目はAメロはミドルテンポだが、Bメロから段々走っていき、
サビでは疾走する。BメロのGt.の刻み具合が良い。
間奏のギターソロでは、パンクではあまり聴いた事が無い様なフレーズが有った。
アルバムタイトルの3曲目は、陽気な南国っぽいサウンドのミドルテンポ曲。
サビに到るまでのGt.はシンプルながら上手い演出をしていると思う。
4曲目はアコギに乗せて歌われる曲。仄かな温かさと、わずかに哀愁を含んだ
メロディーは何気に馬徳のツボだったりする。隠れた名曲と言うべきか。
5曲目は躍動感の有るノリの良い疾走曲。個人的には
サビよりコミカルな感じのAメロ、Bメロの方が良い感じだ。
ラストの6曲目はパーティロックみたいなアップテンポ曲。
海外のパンクバンドならともかく、日本のパンクバンドがこういう曲を
持って来るとは思わなかったな。
どうでもいい事だが、曲名から96年頃にTV東京で放送された
某SFアニメを想起してしまうのは馬徳だけだろうか?
不安を持って今作を聴いた際、最初のうちは1曲目以外はあまり良い感じは
しなかったのだが、聴き込んだら次第に評価は変わっていき、日本のパンクバンドでは
かなりの高評価になった。これは全くもって予想外な結果だった。
パンクの精神性とかそういったモノを気にしない人には今作を強くオススメ出来る。
評価 82点
全曲オススメだ。