THE★SCANTY

(日本)

「For Cherry Girls」(02年作)

1.Home Girl  2.Promise List  3.レディースナイト  4.ウサミツ

5.Waist(Album Mix)  6.アイラブユー   7.ラブレターヒストリー(Album Mix)  8.Chocolate Day

※6曲目は出せない文字が有るのでカタカナで記してあります。

BOOK-OFF某店にて、中古250円で販売されていたので購入してみた。

4人組ガールズロックバンドの1st。

ネットで調べた所、主にモデルとして活動していたYOPPY(Vo.)を中心に

結成されたガールズロックバンドで、01年にデビュー。

02年には年間60本以上のライヴをこなすなど、精力的に活動を展開するも、

03年に解散に至っている。

J-POPシーンの有名プロデューサー佐久間正英がプロデュースを務めており、

作曲面でも参加している楽曲の音楽性は、

ちょいとハードさの有るパンキッシュなポップロックで、

初期の「JUDY AND MARY」直系のサウンドだ。

YOPPYのキュートなVo.が楽曲のキャッチーさを際立たせているぞ。

でも、この声質だと好き嫌いが分かれてしまうだろうなあ。

サビで始まる1曲目はバンドサウンドによるノリの良いリフで進行。

ちょいとノイジーなギターサウンドが良いアクセントになっている。

途中で叙情的なパートにも展開し、サビはバンドサウンド、コーラス、Vo.が

華やかな盛り上がりを聴かせる。

2曲目はGt.メロウ夜の雰囲気を演出する始まりから

バンドサウンドによるアップテンポの進行を展開。歌メロのキャッチーさ

バンドサウンドのハードさのバランス良い感じで取れており、

なかなかに好印象である。テンポそのままに突入するサビは

大きな盛り上がりは無いけど、幾分の叙情性が加味される。

3曲目はイントロや間奏でハードロックンロール風のGt.が聴け、

それがまた実にカッコ良いのだが、そこにポワポワしたポップな電子音

絡む辺りで、やはり彼女達が本格派のバンドではない事を感じさせられる。

曲自体はポップキャッチーな走曲だ。

4曲目は黄昏た雰囲気を持った焦がれる様な哀愁メロ

叙情ミドルテンポ曲。Vo.の歌い回し今作中で一番聴かせるモノ

であり、良い仕事をしている。

5曲目はロックンロール寄りのギターリフが聴け、

跳ねる様に軽快なDr.と絡んでノリの良さを出すミドルテンポの進行から

メロディアスな走りを展開するブリッジ〜サビへと到る。

6曲目は明るく、楽しい雰囲気ポップキャッチーな曲。

途中でKey.叙情的な雰囲気を演出するパートが有り、

間奏のギターソロがまた別の感じの叙情的な雰囲気を演出する。

7曲目は歌メロこそ実にポップかつキャッチーだが、

バンドサウンドは割とロック寄りな感じで、ハードさは乏しいけど

色々な事をしている印象が有り、聴き手としては面白いかな。

ラストの8曲目はミドル/走曲。疾走感は大した事無いけど勢いの有る

縦ノリの走パートはライヴで観客が躍動する姿が思い浮かぶな。

途中のミドルテンポのパートも良く、サビはメロディアスな走りを展開する。

初期のJUDY(略)直系のサウンドって事で、まずJUDY(略)ファン

オススメだ。キュートなVo.はYUKIに似た所も有るし、

10代のヤングにも非常にウケ易いだろう。

この手のVo.が嫌いでなければメロディックパンクが好きなリスナーも

十分に聴く価値が有るはずだ。

ただ、気になった所が一つ。似た様なパートが何ヶ所か見られたので

若干、多様性に欠ける様に感じられたな。

まあ、ダレる事無く通して聴けるので大きなマイナス点ではないけど。

評価 79点

1,2,4,8がオススメだ。

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