東京ピンサロックス
(日本)
「STAY HERE」(03年作)
1.SOUND WAVE 2.STAY HERE 3.月の願い 4.自分放棄 5.花 6.掌上遊戯
女性4人組ミクスチャー/へヴィロックバンドの1stミニ。
TSUTAYA某店にて、中古CDの半額セールが行なわれた際に購入した。
ネットで調べた所、00年に結成されたバンドで、
「SUPER JUNKY MONKEY」を彷彿とさせるミクスチャーサウンドを
聴かせる関西系やや脱力へヴィギャルバンとの事。
楽曲の音楽性は某CDサイトによると、「R.A.T.M.」や「KORN」といった
アメリカのラウドなオルタナティヴロックの影響が大きいらしいが、
馬徳自身は両方とも未聴(10年3月現在)なのでよく分からんのよ。
ついでに言うとSUPER(略)の方も未聴なので尚更分からんわ。
個人的にはミクスチャーの要素を含んだグルーヴ寄りのへヴィロックと
解釈している。ラップ歌唱の曲は無いぞ。
1曲目は叩き込む様なへヴィネスを展開。
2曲目は満天の星空を思わせる澄んだ叙情パートに始まり、
憂鬱なうねりのへヴィグルーヴパートへと交互に展開。
この曲、サビが有るのかイマイチ分からん。
3曲目は壮大な英雄譚における苦難の道程を物語る様な重さを
感じさせるアコースティックパートで進行。途中から加わるストリングスも
物語の重厚さを助長し、到ったサビはSyn.が神々しさを演出し、
幻想的な美しい情景を想起させる。
4曲目の走曲はへヴィな重苦しい雰囲気を纏って進行。1曲目の様に
叩き込む様な所を聴かせるも、歌メロは明るく、キャッチーだな。
相反すると思える要素が上手いこと合わさっている。
5曲目は分厚いへヴィサウンドを展開するミドルテンポ曲で、
何処か「6ft.Down」の曲に通じるモノを感じるな。Ba.のグルーヴリフを
軸に進行し、バックで弾き回されるGt.のリフが不穏さを演出する。
到ったサビはスケール感の有る押し潰す様なへヴィネスを聴かせるぞ。
ラストの6曲目はBa.のグルーヴリフで進行し、到ったサビで
時おり殺る気を感じさせるアグレッシヴなへヴィネスでもって
デンジャラスかつクレイジーに躍動する。
個人的には1、2曲目が今一つ面白味に欠けるのが残念だけど
それ以降は楽しめた。この手の音楽性が好みの人には
普通にオススメ出来る作品であると言えよう。
評価 77点
3,4,5がオススメだ。
「バブルガール」(04年作)
1.イントロ〜welcome to the bubble!〜 2.ブレインウォッシャー 3.Who am I ?
4.バブルガール 5.Important Things 6.春、晴れた日 7.today & tomorrow
女性4人組ミクスチャー/へヴィロックバンドの2ndミニ。
BOOK-OFF某店にて、中古で250円で販売されていたのを購入した。
前作は「次作も買ってみようかな」と思える出来だったが、
今作も続く事が出来るであろうか?
泡の効果音が終始流れるイントロ(?)の1曲目。そのまま続く2曲目は
バンドサウンドによる鈍さの有るヘヴィパートと憂鬱メロのパートが
交互に展開する。サビではバンドサウンドがヘヴィなグルーヴを展開。
アッパーに歌い上げる女子中高生みたいなキュート系Vo.が絡むと
生き生きした感じに聴こえるのが何か不思議に思えるな。
3曲目のミドルテンポ曲は都会感の有る憂いを帯びたメロディーで進行。
途中から登場するGt.のリフがサントラっぽい感じを出している。
ラップ歌唱っぽい所の有るコーラスとVo.による掛け合いが聴けるぞ。
Ba.が幾分前面に出た4曲目は皆で盛り上がろうぜ的な
躍動感有る縦ノリのグルーヴをパワフルに展開する。
星空を思わせる叙情的な雰囲気をGt.が演出する始まりの5曲目は
落ち着いた感じの曲かと思ったら、スケール感の有る押し潰す様な
ヘヴィサウンドが唐突に登場。以降は悪の軍団的に重厚な展開を
聴かせるが、途中からイントロの様な叙情的な雰囲気をバックでGt.が奏でだす。
加工されたVo.が歌い上げるサビは宗教っぽく厳かな感じだな。
6曲目は心躍る様にライトな解放感の有る爽やかなミドルテンポ走曲。
短い語りで始まるラストの7曲目はバンドサウンドが不穏な雰囲気を展開。
Gt.のリフがざわざわと感情を揺さぶる様に弾き回され、
暗い情念めいたモノが感じられるな。・・・と思ってたら
サビは爽やかに歌い上げられ、以降は爽やか〜情熱路線に展開。
雰囲気は大陸的な広がりの感じられるモノへと変化していく。
曲終盤ではその雄大な世界観を演出する様なギターソロが奏でられるぞ。
前作から約8ヶ月という間隔ゆえか、楽曲の音楽性には
大きな変化は無いものの、前作と比べるとチャラっ気が少々減退し、
シリアス度が若干増したという印象を受けた。
個人的にはヤング向けなチャラっ気溢れるミクスチャーロックは
好かないので、この方向性は歓迎であり、前作より好感触だ。
評価 79点
5,6,7がオススメだ。