高崎 晃

(日本)

「Next World」(01年作)

1.YOU CAN FIND OUT  2.SWEET HEAVEN  3.NEXT WORLD

4.BROKEN CAMERA  5.KOMORIGACHI  6.YOU CAN FIND OUT(instrumental)

LOUDNESSのギタリストが立ち上げたプロジェクトの2ndミニ。

メディア書店某店にて、中古300円で販売されていたので購入してみた。

過去30年程の間において、世界で一番知られているであろう

日本のHR/HMバンド「LOUDNESS」ギタリストである

世界のタッカンこと高崎 晃80年代には超絶技巧による

スーパープレイで多くのキッズを夢中にさせ、世界進出時にはマックス・ノーマンに

「世界で5本指に入るギタリスト」と言わしめたギターヒーローである。

その高崎氏が21世紀のナチュラルミュージック、真のロック

追求すべく立ち上げたレーベルがHEMP RECORDS

そして、レーベルの第一弾アーティストが00年に始動させた高崎氏自身の

プロジェクト「JI-ZO」である。高崎氏曰く、「一人ラウドネス」なのだとか。

「MORE FREE,MORE NATURAL,MORE HUMAN」を標榜する

このプロジェクトにおいて、今作ではLOUDNESSの暗黒時代と評される

インド3部作当時のヘヴィ路線の延長線っぽい音楽性である。

1曲目は緊張感退廃感を演出するギターリフと重量感有る

リズム隊が絡むヘヴィかつドゥーミースロー曲。

2曲目は前面に出たBa.浮遊感有る低音と幻惑する様なGt.が絡んで

インドっぽい雰囲気を持ったサイケデリックな曲調となるスロー曲。

3曲目は殺伐とした雰囲気を演出する重厚なバンドサウンドが聴けるスロー曲。

4曲目は今作において、唯一の癒し系と言えるであろう黄昏のスロー曲。

スペーシーな歌メロは宇宙空間を静かに漂う様に穏やかかつ

叙情的に進行し、到ったサビはバンドサウンドが力強く展開。

哀愁を歌い上げるのったりしたVo.も合っていて良しだ。

5曲目はヘヴィかつドゥーミーなスロー曲。陰鬱な中に邪悪さが感じられ、

バックではKey.サイケデリックな感じを出している。

ラストの6曲目はヒップホップのグルーヴを取り入れた重厚

バンドサウンドが聴けるスロー曲。

ドゥーム系のHR/HMが好みのリスナーにオススメ出来るだろうけど、

「聴き手を選ぶ作品だな」というのが正直な感想だ。

個人的には受け入れる事は出来るけど、強く好きになれるモノではない。

4曲目は例外として、この手の楽曲はアルバムに2、3曲有れば十分である。

全6曲だからまだ良いけど、全10曲だったら確実にダレそうだわ。

評価 72点

4がオススメだ。

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