上間善一郎
(日本)
「路上の音」(05年作)
1.いろんな人 2.ピストルの唄 3.アイノウタ 4.明けない夜 5.ツキアカリ
6.蒼いキセキ 7.All for the one world
沖縄県出身のシンガーソングライターの2ndミニ。
TSUTAYA某店にて、新品CDの9割引きセールの対象商品として
販売されていたので購入してみた。
ネットで調べた所、沖縄生まれ、大阪育ちのミュージシャンで、14歳の頃から
路上ライヴを始め、渋谷を拠点に活動を展開。04年に某TV局の番組で、
全国を歌いながら旅をするという趣旨(しゅし)の企画に出演している。
07年に「CATAMARAN」というバンドを結成し、10年まで活動。
その後、同10年に「UNIST」というユニットを結成。12年にメジャーデビューを
果たすも、16年に解散へと至っている。
現在(17年3月)は「ZEAT」というユニットで活動している様だ。
ネットでは彼自身に関して、
「荒削りではありながらも、未来を感じさせるギターサウンドを奏で、
アコースティックギター1本でポップロックの世界を作り上げる」
「上間善一郎の唄の最大の魅力は"ラフ"である事。
アコギの弾き語りで行われる柔軟なライヴスタイルは、一期一会な
路上ライヴでその魅力を遺憾無く発揮する。場の空気を瞬時に捉え、
その瞬間のリアルな想いを唄に乗せて表現する能力は類を見ない」
と紹介されていた。
楽曲の音楽性に関しては、個人的には
J-POP寄りのROCK/POPSと単純に解釈している。
1曲目は2本のアコギが奏でる旋律に乗せて歌い上げるミドルテンポ曲。
歌メロはポジティヴ寄りのモノだ。
2曲目はアコギとバンドサウンドによる、憂いを帯びたドラマティックなメロディーの
ミドル〜走曲。アコギは歌謡フォーク風の哀愁メロを奏でたり、躍動感有る
弾き回しを見せたりと、良い意味で色々やっている印象を受ける。
また、Ba.の低音がエモーションを強調する役割を果たしている。
3曲目はJ-POPに割と有りがちな感じの、清涼感と憂いを含んだメロディーの
ミドルテンポ曲。バックの演奏がバンドサウンドメインになっているのは良しだな。
4曲目はバッキングや歌メロ等、全体的にレイドバックした感の有るスロー〜ミドルテンポ曲。
アコギとVo.だけの穏やかなスロー進行から、サビ手前でリズム隊やKey.が加わり、
若干テンポアップして盛り上がるサビへと至る。
5曲目はライトな日常的メロディーのミドルテンポ曲。バックの演奏は
ちょいとラウンジ寄りな感じだな。サビメロはJ-POPに割と有りがちな感じのモノだ。
6曲目はドラマティックさを含んだライトな日常的メロディーの走曲。
女受けしそうな曲だな、という印象を受ける。キャッチーさは今作一番だ。
ラストの7曲目はこれまたJ-POPに割と有りがちな感じの曲。
楽しい雰囲気を持ったキャッチーなメロディーのスロー曲だ。
なお、曲の最後に隠しトラック有り。7曲目のピアノver.、Vo.有り、ただし演(や)るのは
曲の一部分だけという、何とも中途半端なモノだ。
ジャケに騙(だま)された、というのが今作を聴いた率直な感想だ。
音楽性や楽曲の出来の良し悪し以前にね。
ジャケがシリアスな感じのモノだったから、そういう作風を期待しての購入だったのだが、
結果はものの見事に裏切られた。
Vo.の声質や楽曲の方向性から見て、今作が受けるのは間違いなく
女性の方だろう。それ以外は特に記す事は無いな。
評価 73点
オススメは無し。