WARRIOR SOUL

(アメリカ)

「drugs, god and the new republic」(91年作)

1.intro  2.interzone(Joy Divisionのカヴァー)  3.drugs, god and the new republic

4.the answer  5.rocket 88  6.jump for joy  7.my time  8.real thing

9.man must live as one  10.hero  11.the wasteland  12.children of the winter

ニューヨーク出身のHR/HMバンドの2nd。

BOOK-OFF某店にて、中古250円で販売されていたので購入してみた。

ネットで調べた所、現在(11年4月)は「TROUBLE」Vo.を務めている

コリー・クラーク(Vo.)が率いるバンドで、デビュー当時は

「ヘヴィメタル版The Doors」異名を取っていた。

デビューと同時に「METALLICA」のツアーの前座を務めるなど、

当時はかなりの話題を集めていた様だ。

日本では彼等のサウンドに対してインテレクチュアルメタルという

キャッチフレーズが付いていたが、楽曲の音楽性は

ポストパンクHR/HMが融合した、サイケデリックグルーヴ感有る

サウンドにコリー独特の歌唱が乗るモノである。

個人的にはロックンロールドゥーム要素も感じられたな。

ネットでは音楽性に関して、

「シンプルなパンク的手法を取りつつも、グルーヴ感を

強く押し出したサイケデリックな音楽性が妙な煩雑さを

生んでいて、それが彼等のサウンドの特徴となっている」

と紹介されていた。

重量感有る衝撃的な幕開けが印象的1曲目はリズム隊

サイケデリックなグルーヴを展開し、そこにGt.が絡んで

熱気男感溢れる力強い雰囲気が醸し出され、高揚感を煽り立てる。

歌メロ前から熱く良いのう。雰囲気を維持したまま歌メロへと入り、

ミドルテンポで進行。終盤のパワフルなドラミングコーラスがまた熱い

続く2曲目は「Joy Division」のカヴァーである走曲。

原曲知らないので比較の仕様が無いんだけど、

パンキッシュなロックンロールに仕上がっており、良い感じだ。

やけに短いのが勿体無いと思う。

Gt.2本黄昏のメロディーと哀愁のソロを奏でる始まりの3曲目は

曲本編へ入ると多重コーラス(多分)がイスラム風っぽい

アトモスフェリックさを醸し出し、絡むバンドサウンドが退廃感を生む。

アカペラで始まる4曲目はミドルテンポ曲。危険な雰囲気

醸し出すと同時にそれを知らせる警報の様にギターリフが弾き回される。

緊張感を放つロックなギターリフに始まり、走り出す5曲目。

歌メロのギターリフもまたロックカッコ良くBa.が幾分前面に出ていて

ドライヴ感も有るハードロックンロールチューンだ。

間奏のギターソロも楽曲のスリル感を維持しており、なかなか良いぞ。

6曲目は緊張感を放つと同時に焦燥感を煽るドラマティックな

キラーギターリフが聴けるダークなミドルテンポ曲。

曲自体は悪くないのだが、リフが歌メロを喰ってしまっている

8曲目はアメリカンストリートの空気を感じさせるリフが聴ける

ライト寄り軽快なハードロック。

10曲目はブルージーかつドラマティックなミドルテンポのハードロック。

荒野を行く様な、清々しく冷たさを感じさせるシリアスな雰囲気を持ち、

力強いギターサウンドが導く様にドラマティックさを助長する。

11曲目はバンドサウンドが勢いを感じさせるキャッチーな走曲。

ラストの12曲目は神々しいライトさを放つKey.(多分)が

希望を感じさせる、慈愛温かな雰囲気メロディアスチューン。

商品の帯にインテレクチュアルメタルの雄と有ったから

「MEGADETH」の様なスラッシュ系かと思って購入したんだけど違った。

アメリカンハードにちょいと捻りを加えた様なモノと解釈して良いだろう。

ミドルテンポ曲主体疾走曲無し後半ちと弱いけど

全体的にはダレ無く楽しむ事が出来た。発売から今年(11年)でもう

20年になるけど、今聴いても十分に楽しめる作品だ。

中古屋では安売りの常連らしいので、アメリカン好きリスナーは

購入してみてはいかがだろうか。

評価 82点

1,2,5,6,8,10がオススメだ。

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