陽
(日本)
「希望の光の射す方へ」(03年作)
1.太陽を越えて行け!! 2.希望の光の射す方へ・・・ 3.鏡に写る男 4.光と闇
5.それでも進み行く 6.月に吠えろ!! 7.弱点・反転 8.その先全て闇
9.自由への疾走 10.勝者!!ショーシャ!!笑者!!
滋賀県出身の4人組エモ/パンクロックバンドの1st。
09年7月18日のDiaryで記した、約30枚購入した内の1枚だ。
彼等は、元々は98年に「月影」というバンド名で結成され、00年に「陽」へと
改名し、現在(09年)では「東狂アルゴリズム」というバンド名で活動している
日本語パンクバンドである。
※今作リリース時のバンド名は「陽」なので、「陽」としてレビューするのでご了承下さい。
とはいえ、今作を聴いた限りではパンクというより、パンクの要素を含んだ
エモーショナルなロックといった方がいいと思う。
1曲目は疾走曲。バンドサウンドの幕開けから早速熱いぞ。熱を帯びて疾走する
その疾走感には、泥にまみれて、汗にまみれて、時に涙を流し、といった
スポ根的青春情熱感を感じるッ!!
「悔しくないのか、お前達ッ!!!」
「くっ、悔しいです、先生!!」(ちょいと違うかな?)
穏やかな始まりの2曲目は日常的メロディーのミドルテンポ曲かと思ったら
歌メロ手前で男気溢れる爆走を開始。そこに女の姿など存在しない。
むさくるしい男共の熱き疾走を己のロックハートに感じよッ!!!
サビは野郎共シンガロングによって熱さ20%増しじゃあ!!
福沢ジャストミィィィィィィト!!
ファイヤ〜〜〜!!!(意味不明)
3曲目は歌メロでテンポダウンし、ちと南国風っぽいメロで進行するも、
途中から徐々に盛り上がり、到ったサビでは熱き爆走を聴かせるが、一番熱いのは
暑苦しい程に激情的なVo.の歌唱である。
4曲目も疾走曲で爆走。思い悩む様な繊細な所をメロディーに感じたりもするが、
結局は「悩んでも仕方無えさ」と前向きに心を向けようとする様な感じだな。
5曲目は走曲。浮遊感の有る叙情的なメロディーは、パンクバンドにしては
珍しい曲調だ。こういう曲が有ると楽曲の幅の広さを感じられて良い。
6曲目は疾走曲。言葉をぶつける様な歌い回しの曲だ。
7曲目はメロディアスな叙情ミドルテンポ曲。メロディアスなだけでなく、
ロックの力強さを感じさせるパートも有って良いな。イントロや他の部分で聴ける
Gt.のポップで叙情的なリフはただのパンクバンドだったら
絶対聴く事無いだろうな。
8曲目は疾走曲。前半は熱を帯びつつも、爽やかさとドライヴ感の有る
ロックンロールっぽい疾走感を持って進行するが、到ったサビは情熱的な
モノへと展開する。間奏では曲調が変わってグルーヴィーなモノになるぞ。
9曲目はおやすみ的メロディーのミドルテンポ曲で、Gt.は南国風っぽく、
Ba.とピアノがジャズっぽい弾き回しを聴かせる。間奏ではノリの良い
コミカルなパートに展開し、楽しい雰囲気を作り出す。
ラストの10曲目は青春の夕焼け叙情走曲。
泥に汗にまみれた野郎共が横一列に並び、赤く染まった夕焼けの
空を眺め、目頭にこみ上げる涙をぬぐおうともせずに零れさせる
「嗚呼、青春の1ページ」的な光景を想起する曲だ。
熱き男共の熱き涙によって沸き起こる熱き感動!!
共に叫べ!共に泣け!行けば分かるさ!
涙の熱さに打ち震えろッ!!
「無駄に熱い俺達を無駄と言うなッ!!!」
※意味分からんかったらスマン。
情熱・熱血感溢れる楽曲は「熱さ」を求めるロック好きに強くオススメ出来る
サウンドであると言えよう。とにかく熱いぞ!
熱にまみれてみたいリスナーは聴いてみる価値が有るはずだ。
評価 84点
全曲オススメだ。